
こんにちは。iKKAの松野です。
お家づくりを考える際に、二階建てにするのか、平屋にするのか、悩まれる方も多いのではないでしょうか。
「歳をとったときの事を考えると、平屋がいいのかな?」
「平屋にするには、どれくらいの土地の大きさが必要なのかな?」
「平屋での暮らしは、自分達の暮らし方に合っているのかな?」
などのご相談をくださる方もたくさんおられます。
また、平屋を建ててスローライフがしたいな、という想いから、自然環境豊かな滋賀県にて建築をご検討される方も増えています。
今回は、平屋が気になっている方へ向けて、実際に平屋を建てたご家族の暮らし方とお家のご紹介、滋賀県での平屋のお土地探しについてのお話をしたいと思います。
滋賀県で平屋が人気の理由
滋賀県での平屋建築に魅力を感じてくださる方々からは、このようなお声をいただきます。
- 自然豊かな地域性が良い
- 敷地面積にゆとりがある
- のんびりとした暮らしができそう
- 子供やペットがのびのび暮らせそう
自然豊かな地域性が良い

滋賀県は、琵琶湖を中心として山や川、田園風景など自然を近くに暮らせる地域が多くあります。
キャンプや釣り、スキーなどのアウトドアレジャーにもすぐ行くことができるのも人気のひとつです。
また、学校でも自然教育が取り入れられていたり、移住支援のある地域もあります。
敷地面積にゆとりがある

平屋を建てる際に考えておきたい事の1つに敷地の大きさがあります。
通常は2階に作る個室を1階に設けると考えると、敷地面積はある程度大きく必要になります。
都会に比べると、滋賀県では比較的広い土地が多く、また価格も手が届きやすいため、平屋の選択肢が広がります。
のんびりとした暮らしができそう

「滋賀県はのんびりしている」と移住された方がよくお話ししてくださいます。
自然豊かな風景を眺めているだけで時間がゆっくり流れているように感じますよね。
また、滋賀で暮らす人々ものんびりとしている人が多いと言われます。(私は滋賀県生まれなのですが、そう言われる事は多いです。)
子供やペットがのびのび暮らせそう

遊びに行く場所が緑豊かな公園だったり、琵琶湖に泳ぎに行ったり、わんちゃんのお散歩コースにもピッタリな並木道や走り回れる大きな公園もたくさんあります。
わたしが子供の頃に住んでいた地域にも、公園が4つくらいありました。外で木登りをしたり、愛犬と琵琶湖で遊んだりして過ごした記憶が多いです。

滋賀で平屋を建てる際のお土地探し
では実際に平屋を建てるのにどのくらいの大きさのお土地が必要で、どのようなエリアにどんな特徴があるのかご紹介したいと思います。

平屋の土地は何坪必要か?
”大きいお土地が必要”と言っても、漠然としていますよね。
建てたいお家の大きさ(延床面積)+庭・駐車場やゆとりの空間をどれくらい設けるかによって変わります。
大きければ大きいほど間取りの自由度はありますが、どのように使うのかを考えないと持て余してしまうことに。
また、外構工事(駐車場、庭、植樹など)を広い敷地の全体で行うと費用がかかってしまうこともあるのでご自身の暮らしや予算に合った大きさを考えましょう。
一般的には、以下の大きさが目安となります。
建てたい平屋の広さ | 最低限必要な土地 | ゆとりを持たせた理想の土地 |
約20坪(66㎡) | 約35坪〜40坪 | 約60坪〜 |
約25坪(82㎡) | 約40坪〜45坪 | 約80坪~ |
約30坪(99㎡) | 約50坪〜55坪 | 約100坪〜 |
約35坪(115㎡) | 約60坪〜65坪 | 約120坪〜 |
約40坪(132㎡) | 約70坪〜75坪 | 約150坪〜 |
※建蔽率60%の場合
注文住宅で平屋を建てる場合は、建物でさまざまな工夫ができるので、上記にあてはまらない場合もあります。ご自身の暮らしに合ったお土地を探したい方は、一度ご相談くださいね。
滋賀で人気のエリアとその特徴
滋賀県で平屋を建てたい方に人気のエリアをいくつかご紹介します。
「自然の豊かさ」「土地の広さと価格」「交通アクセス」など、どこを重視するかによって選ぶ基準は変わってきます。また、同じ地域内でも駅から離れることで、自然の豊かさや広さが叶うことがありますので、“どのように暮らしたいか”、が大切になります。
-自然豊かな田舎暮らしがしたい方に-

高島市
琵琶湖が広く、水質も美しい地域です。別荘にも最適な雰囲気で夏にはキャンプ場やビーチがにぎわいます。冬は雪もしっかりと積るので、冬のアクティビティも楽しめます。自然を満喫して暮らしたい方におススメです。どこに行くにも距離があるので車は必須だといえます。
甲賀市・湖南市
茶畑や山、川、田んぼがどこか懐かしい日本の田舎の雰囲気があります。静かでのんびりした田舎暮らしができる場所がたくさんあります。比較的土地が広くて価格も抑えめな場所が多い地域です。車移動中心であれば生活もしやすい地域です。
-利便性も考えたい方に-

大津市
南部はJR湖西線・京阪線が利用でき、京都駅まで約10~20分、大阪まで約40分と電車通勤されるのに便利な地域です。琵琶湖と山の間にJRが通っていて、その周りにお土地があるので、比較的どこからでも琵琶湖と山が見える地域です。南部の駅近は価格も高めになりますが、北部へ行くと、高島市に近づき土地の価格も抑えめで広々としてよりのんびりした雰囲気になります。
南部でもJR琵琶湖線沿線はより京都や大阪までのアクセスが良くなりますが、少し自然からは離れた印象になります。
守山市
滋賀県内でも人気上昇中の住宅地。区画整理された新しい分譲地も多く出てきています。JR琵琶湖線沿線で通勤・通学にも便利です。
中心地から離れると、のどかな田園風景が楽しめる平坦な土地が多い印象です。平屋に向く広い土地は駅周辺には少な目なので範囲を広げて探すのがおススメです。田園風景が広がるエリアは、抜け道も多いので車移動もしやすいと思います。
野洲市
駅近くだとJR琵琶湖線沿線で通勤・通学にも便利ですが、駅から離れた方が価格が比較的手ごろで、平屋に適した平坦な広めの土地も見つかりやすいです。近江富士と呼ばれる三上山があり雄大な自然も側に感じられる地域です。
守山市に比べ、住宅地エリアよりも田園エリアが多い印象です。
ご紹介した地域以外にも平屋におすすめの場所はたくさんあります。
自然の中で暮らしたいのか、虫が苦手だから自然は遠くに見ながら暮らす方がいいのか、山の緑が好きなのか、緑は好きだけど手入れされた庭木が好きなのか、などしっかり考えてみると同じ好きでも微妙に違います。
この違いで検討する場所に違いが出てくるので、ご自分の好きや理想を、“そこで暮らす日常”を想像してリアルに考えてみてくださいね。
ご家族に合う地域を知りたい方は、一度ご相談くださいね!
滋賀県の平屋の実例紹介
高島市の平屋
【木ノ里の家】



自然豊かな高島市で建てた、20代のご夫婦とお子様の3人が暮らす平屋のお家です。
家具職人のご主人さまは、ゆくゆくは隣に家具工房も建築予定。
土間からそのまま繋がる和室も計画し、将来は奥さまが自宅で生け花教室をされるそう。
室内土間で植物をたくさん育て、四季折々の森や山の景色を楽しみながら、薪ストーブの側で過ごす。
25坪とコンパクトながら、ご夫婦の理想がたくさん詰まったお家です。

大津市の平屋
【知田の家】



周囲に建物があまりなくて、のどかな場所で暮らしたいけれど、通勤も考えてある程度の利便性もあってほしいな。そんな想いから大津市という選択をされたご家族。
田んぼに囲まれ、敷地の裏は神社、駅やスーパー、琵琶湖まで徒歩圏内という理想の場所を見つけました。
窓からは広がる田んぼや比良山が見え、リビングには景色を楽しむ絵画のようなピクチャーウィンドウを設けました。
南向きの広いお庭では家庭菜園を、お気に入りのキッチンで料理の時間を楽しまれます。

【池ノ宮の家】



「子供達の手も離れ、自分達が本当にやりたかったことを叶えたい」
そんな想いから、大阪のマンションから滋賀県での平屋を計画された40代のご夫婦。在宅勤務と会社への出勤の両方があるので、利便性も考えた大津市を選択。
少し高台のお土地に、景色が抜ける広々としたお庭を設け、自分達でたくさんの木々を植えて、家庭菜園をして、愛犬が外と中を自由に行き来できる―。そんな憧れの暮らしを叶えました。
お家の周りに咲く桜を中から楽しめるよう、大きな吹き抜けの窓を配置しました。ロフトでお仕事中も、窓の外の景色にふと癒されます。

湖東エリアの平屋
【日枝の家】



「都会の喧騒から離れて、愛犬とのびのび暮らしたい」
そんな思いから、湖東でのスローライフを計画されたご夫婦。
豊かな竹林を借景に、プライベートなお庭を設けたコの字型の平屋です。
竹林側を開いた設計で、どの窓からも自然の景色。
芝生のお庭は隣に設けた広いドッグランに繋がり、愛犬がのびのび暮らせます。
リビングは作らず、友人も集える広いダイニングスペースと、ごろりとできる畳のスペースを。キッチンは一面タイル敷きにし、夏場はひんやりとして愛犬が心地よく過ごせます。

暮らしの豊かさを求めて
平屋のお家を希望される方の多くは、「外と繋がりながら、自然を感じてのんびりと暮らしたい」とおっしゃられます。
平屋は、どの部屋からも外に出られたり、庭木を近くに感じて暮らせるので、そのような暮らしが叶う計画がしやすい形です。

“窓を開けると心地よい風が流れ、あたたかな木漏れ日に心癒される。”
“庭木の手入れや家庭菜園をしながら、四季折々の季節の移り変わりを感じることに喜びを感じる。”
“愛犬や子供が自由に外と中を行き来して、楽しそうな笑い声が聞こえ、幸せな気持ちになる。”
“暮らしの豊かさ”は人それぞれで、年齢や環境によっても重きを置く部分が変わりますが、ご家族にとっての豊かな暮らしとは?をしっかり考えることがお家づくりには大切なことだと思います。
ライフスタイルに合わせた居住空間を考える

お土地の大きさや、ご家族にとっての暮らしの豊かさを考えたときに、2階が必要になることもあります。
そんなとき、いずれは1階だけで暮らせるようにと2階はコンパクトに作る”半平屋”といったつくりもおすすめです。
生活に必要な収納や家事動線は1階に計画をし、いずれは巣立っていくであろう子供の部屋やワークスペースなどを2階につくり、家族の暮らしの変化と共に可変性のあるお家にすることができます。
平屋でなければいけないのか、2階建てでも叶うのか?は柔軟に考えていきましょう!
ペットと暮らす平屋の家

平屋のお家では、わんちゃんがすぐ外に出られて気分転換ができたり、外と中をつなげて広々としたスペースにして走り回ったりできるのがいいですね。
階段のほぼ無い平屋は、高齢になったわんちゃんにも優しいつくりです。
特に大型犬の介護時には、抱き抱えて移動となると1階で暮らす事が多くなりますし、すぐ外に出れるので外の空気を感じさせてあげたり、みんなの様子を見せてあげたりもしやすいですね。

猫ちゃんの場合は、高いところを好むので2階建てがいいのかな?と思いがちですが、猫ちゃんも案外よく走るので、回遊できたり、直線距離が長いスペースがあるとストレス発散になります。平屋でも天井を高くすることが出来るので、キャットウォークもつくる事ができます。
どこにいても、家族の気配を感じて過ごせる平屋は、家族と一緒に居たいペットにとっても嬉しいお家になるかもしれません。
心地よい平屋の家づくりのポイント
室内の温熱環境と採光通風計画

平屋で心地よく暮らすには、温熱環境や光や風の取り入れ方の計画も大切になってきます。
上層階のない平屋のつくりは、屋根からの熱が室内に伝わりやすくなることで夏は暑く、外気に接する壁が多いので冬は寒くなることも。しっかりとした断熱性能・気密性能を考えた家づくりが大切です。
どのように風を通し、光を行きわたらせるのか、であったり、どこまでひとつながりの空間として空調を共有するのか?などをしっかり考えて設計します。
軒の長さや植栽計画で、窓からの夏の昼間の日差しを遮ったり、冬には太陽光を長い時間取り入れたりといった季節に合わせた調整ができます。
敷地環境を読み解き、屋外の計画とともに考えていきたい事柄です。
庭と平屋の良い関係をつくる

お庭と近く暮らせる平屋では、それぞれの空間で外との繋がり方を工夫することができます。
寝室や子供部屋からお庭に出れるようにしてみたり、中庭を囲むように作って色んな部屋からお庭を眺める時間を楽しんだり。
大きな窓を計画し、外と中の境界線をあいまいにして開放感あるひとときを過ごすこともできますね。
また、お庭を常に感じられる為、お庭を心地よく、見ていて気持ちのよい場所にしたくなり、自然とお庭の手入れをしたり、好きな植物を植えてみたり、暮らしが外まで広がっていくように感じます。
外と中を余すことなく楽しめる、お庭と平屋の良い関係が生まれる家づくりができるといいですよね。

プライベートスペースの計画
つながりを計画しやすい平屋ですが、どのようにプライベートスペースを計画するのかも考えておきたいポイントです。
完全に個室としてつくるのか、天井は繋がっている壁で声は届くよう仕切るのか、コの字型でお庭を挟んでほどよく見えるようにしてみたり…。
LDKの中にも、色んな居場所を散りばめることでもプライベートな時間が生まれます。平屋のメリットを生かしつつ、居心地のよい空間づくりを検討していきましょう!

家族とともに育む平屋生活
いかがでしたでしょうか?
実際に滋賀県で平屋生活を楽しまれているご家族の暮らしや、平屋で生まれる豊かな暮らしをご紹介しました。
今回ご紹介した滋賀県での平屋暮らしに、共感や憧れはありましたか?
「すごくいいな!」と思われた方は、具体的に平屋計画を進めてみるのもいいかもしれません。
今だけを見るのではなく、10年、20年先のことも想像しながら、少しづつ理想の暮らしを育んでいけるようなお家づくりをしていきたいですね!
\暮らしからつくる家づくり/

平屋の家づくり相談会も開催しております。
お土地探しから、資金計画、お家の計画まで。
こんな暮らしがしたいをお聞かせください。