こんにちは。iKKAの松野です。
11月に発売されました雑誌「SO」に、iKKAのお家を掲載していただきました。
お家の撮影から紙面構成まで、とても丁寧に作成していただき、
私たちにとっても大切にしたい一冊となりました。
今回の特集は、内と外が緩やかに繋がる「コートハウス」。
コートハウスとは一般的に、庭を中心にして建物を囲むように配置した住宅の事を言います。
身近なコートハウスでは中庭が分かりやすいかもしれません。
iKKAでは、暮らしの中で内と外との繋がりを大切にしてお家を設計することが多く、
そんな私たちのお家づくりに共感していただき、お声がけをいただきました。
本の中で建築家の堀部安嗣さんが中庭のような半屋外スペースについてお話されていることが、とても興味深かかったので少しご紹介させていただきます。
“住宅で、断熱・気密性能を高め、換気システムによって得られるコントロールが効いた安定した快適性の中で日常を過ごしていると、半屋外スペースという人間にとってコントロールが出来ないような場所が貴重で楽しい場所になり、生活に奥行きと寛容さを生むように思う。”
私たちも住宅の性能には力を入れており、室内は暑くもなく寒くもなく、本当に快適な空間になっていると感じています。
人間は完璧な快適空間の中にずっといると、本能的に自然の中で起こる“ゆらぎ”のある不安定さを求めるように思います。
例えば、カフェのテラス席が気持ちいいなぁと感じたり、キャンプに出掛けたりするのも同じで、
予期せず、突然風が吹いて木々が揺れたり、雨の匂いがしたり、鳥の声がしたりする。その不安定さの中に、心が動かされるような経験をされた方は多いのではないでしょうか。
ただ、不安定さばかりが日常では少し生活しづらく、その割合はとても大切です。
安心・安全で快適な空間に住まいながら、ちょっと外に出られるテラスを作ったり、外と繋がることができる大きな窓など。そんな少しの不安定さを楽しめる心の居場所をつくる事。
安定を得られたからこそ、これからの住まいには大切になってくるのだと思います。
住まいの心地よさとは?
暮らしの中で感じる幸せな時間とは?
iKKAで常々考えていることですが、堀部さんの言葉から家づくりのヒントをいただけたように思いました。
内と外とのつながりを大切にした、すばらしいお家がたくさん掲載されている「SO」。
書店で見かけた方は、ぜひお手にとってみてくださいね!