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制震システム

耐震(たいしん)と制震(せいしん)とは?

耐震・制震は、地震から命や建物、家財などを守るための建物への措置を指します。
「耐震(たいしん)」とは建物自体を揺れに耐える強い強度で作る地震対策のことです。壁の中に筋交いを入れたり、柱や梁などの繋ぎ目を金具で補強したりして、建物を揺れに「耐える」強い構造にすることを言います。
「制震(せいしん)」とは、建物の壁の中に、制震ダンパーなどの地震の揺れを吸収する装置を設置して「地震による揺れを吸収して小さくする」地震対策です。

耐震
筋かいや面材によって家自体の強度を高めて
揺れに「耐える」地震対策
制震
地震エネルギーを吸収する制震装置によって
揺れを「制御する」地震対策
命を守る「耐震構造」と、建物を守る「制震システム」。
これらを組み合わせることで、長期目線で安心の住まいに。
耐震+制震
大地震でも建物ダメージの少ない”無損傷”の住まいに

制震システム【金属流動ダンパー】

金属流動とは、異なる金属同士が摩擦を受けながら、摩耗することなく一方が軟化し柔らかく動き始める現象のことです。

ミューダム®は、刀と鞘のような二重構造の鋼管がスライドする筋かい型ダンパーです。地震が発生すると、スライド部分でアルミと鋼材の「金属流動」が起こり、地震エネルギーは熱エネルギーに変換され、揺れが低減します。

複数の大学及び研究機関等との基礎研究の結果、繰り返し摩擦を受けてもその摩擦抵抗力がほとんど低下しないことが証明された、アルミと鋼材を組み合わせています。

繰り返しの地震でも、制震性能が変わらない制震ダンパーです。

地震エネルギー→変換→熱エネルギー
揺れ幅最大80%低減
筋交いに制震ダンパーを追加した実物大の二階建て建物にて、兵庫県南部地震(1995年)を再現した振動台実験を実施。最大の揺れが80%低減されました。
60年以上の耐久性
万が一錆が発生した場合や、夏冬の温度変化での制震性能の変化が無いか繰り返し実験を行い、長期に渡って安定した性能を維持することが示されました。