loading
家づくりお役立ちコラム

「土間のある暮らし」を取り入れて、多目的で快適さを感じるお家づくりをしよう

iKKAの木原です。
今日は「土間のある暮らし」について、iKKAでご提案させていただいたいくつかの実例をもとにご紹介したいと思います。

「土間のある暮らし」を取り入れたい!
「土間のある暮らし」で快適さを感じたい!
趣味を楽しむお家をつくりたい!
お家づくりを楽しみたい!

という方に読んでもらえると嬉しいです。

Profile

滋賀で注文住宅なら工務店のiKKAダイコーホーム

iKKA(いっか)は滋賀県大津市にあるダイコーホームが行う、注文住宅を主とした工務店+設計事務所です。

紙カタログ(103ページ)はこちら>>

昔からある「土間のある暮らし」

「土間」は昔の日本家屋ではよく見られた空間でした。

水や汚れに強い土間では、炊事の場や農作業の作業場、農作物の保存場所など、家事と農作業を行う上で合理的な使い方をされていました。

また、家族やご近所とのコミュニケーションの場、商家ではものづくりや商いの場として、職住一体の生活があり、土間には様々な役割があったのです。

生活スタイルが多様になった今では、土間のあるお家が少なくなっていますが、昔からある「土間のある暮らし」とは違った、多様な使い方と土間の特徴を取り入れることで、今の暮らしに合った「土間のある暮らし」を取り入れるお家が増えてきました。

それでは土間について整理し、「土間のある暮らし」とはなにかを探っていきたいと思います。

土間の魅力は何?

土間は室内にあるのに、外のような使い方ができるのが大きな魅力です。

その為、土間の特徴である「汚れが気にならない」「多目的に使える」ことが、住まい手の生活スタイルに合わせて、柔軟に空間の役割が変化し自由な間取りを計画できます。

この空間がお家の外とお家の中との間に位置すると、外と内の間の曖昧な空間ができます。

これが土間のもう一つの魅力です。お庭や景色を室内にまで取り込む事ができます。外の広がりを室内に取り込むイメージです。

しかし、この曖昧な空間を30坪前後のお家の中に取り込むのは、お部屋が狭くなるのでは?と思いますが、LDKなど他のお部屋とも一体にすると、用途や居場所、役割も増えるので広がりを感じます。

そしてもう一つの魅力は蓄熱性です。

室内土間を取り入れると、お家が寒くなるというイメージを持たれている方が多いのですが、土間はパッシブデザインの応用で日射を上手に取り込むことで、快適性が変わります。

これについては、後半の「土間は暑さや寒さのコントロールを」でご説明させていただきますね。

「土間のある暮らし」の実例5選

では具体的に「土間のある暮らし」はどういう形があるのかを実例とともに見ていきましょう。

【憩いの場として土間空間を活用する】

玄関ホールを兼ねた土間空間に薪ストーブを設置することで、暖を取りながらコミュニケーションがとれる、もう一つのリビングです。天井まで届かない間仕切り1枚設けることで、奥行きを出しています。

【リビングに通り土間を配置して、外との繋がりを取り込む】

通り土間に設置した大開口の引き込み窓を設置しました。開け放つと一気に外部を取り込みます。
庇を出すことで日差しをコントロールし、季節の良い時期はリビングが外に広がります。
ペレットストーブも設置しているので、冬も活躍する多目的な場所です。

滋賀で注文住宅を建てる工務店のiKKAダイコーホームの室内土間のあるお家

【内外の土間を利用して、大好きな植物を育てる場所にする】

リビングの隣に土間を配置し、外の空間にまで土間を延長しています。
ガーデニングの延長で室内でも作業ができ、冬は観葉植物を取り込む場所として重宝します。
室内では、土いじりの他、アウトドアグッズをメンテナンスもできます。

【ペットと楽しく生活する空間】

1階の仕上げを土間にする事で、全ての場所がシームレスで多目的に使える空間になりました。
廊下にソファや本棚を置き、第2のリビングのようにしてペットとの暮らしを楽しめます。
汚れやシミも神経質にならずに済むのが土間の良いところです。

【リモートワークスペースとしても土間空間を利用する】

ここは仕事、ペット、植物、音楽、本、アウトドアギアの収納を兼ねたマルチなスペースです。
現代の「土間のある暮らし」として、存分に活用しています。
必要であれば、レースカーテンを利用して緩く空間を仕切ります。

土間空間を作る場合のポイント

土間空間をつくる上でのポイントは大きく3つほどあると思います。

  • どこに土間空間を作るか
  • 土間の素材を何にするか
  • 土間は暑さや寒さのコントロールを

「どこに土間空間を作るか」

実例のように、住まい手がどのような生活をするかで土間の使い方や場所が変わります。

まずは、お家を考えるときに、今の生活と、これからの生活を想像しましょう。
また、立地的に開放的に外と内を使える場所かも見ておくと良いです。

考えを整理すると、具体的に「土間のある暮らし」のイメージができると思います。
そして、用途や目的を整理したものを設計者に具体的に伝えるようにしましょう。

そうするとお家にバランス良く土間空間を計画する事ができます。

「土間の素材を何にするか」

土間にはいくつかの素材があることを知っておきましょう。

土間の代表的な素材は、モルタル、タイル、天然石の3つではないでしょうか。最近はモールテックスという海外の左官仕上げも増えてきています。

モルタル】

モルタルはなめらかな質感に仕上がります。
職人さんの手仕事になるので、コテむらなどもできますが、タイルや天然石、モールテックスと比べるとコストは抑えて施工可能です。場合によっては仕上げ中に表面を洗う洗い出しと呼ばれる仕上げも可能です。
モルタルはヘアークラックと呼ばれる、表面のひび割れが生じやすい素材です。

【タイル】

タイルは色、サイズともにバリエーションが豊富です。モルタルと比べると金額は上がります。
色やトーンにより、お家のイメージが凄く変わるので、インテリアも一緒に検討すると良いでしょう。
タイルとタイルの間の目地部分に汚れが溜まったり、タイルが割れたりするので注意が必要です。

【天然石】

天然石は素材の質感や空間の質がぐっと上がるのでおすすめです。
硬さも厚みもあるので、タイルと比べると割れにくいです。
天然石にも目地を設置することが多いので、その目地に汚れが溜まります。
タイルと比べるとコストは上がります。

【モールテックス】

モールテックスは海外の左官仕上げです。色のバリエーションが豊富で、インテリアに合わせて計画できます。
職人さんの手塗りなのでコテむらなどがあります。薄塗りの為、下地が浮き出る可能性があります。
追随性があるので伸縮に強く、撥水性のある仕上げもできるので、多用途に使えます。

土間の素材はそれぞれ良さや雰囲気が違います。
土間の広さや素材によってはコストが大きく変わる可能性があるので、計画的に検討することが大切ですね。

「土間は暑さや寒さのコントロールを」

上記でご紹介したそれぞれの素材に共通して言えることは、「冷えると寒い」です。
そこで、以前お話をしたパッシブデザインの具体的な活用を考えていきます。

まずはお家を建てる立地や地域、お家の性能の確認を行い、土間の位置と役割や広さによって、暑さや寒さのコントロールを計画していきます。

冬は日差しを取り込めば、土間が蓄熱をして、そのおかげで室内は暖かくなります。
土間は、夏の日差しを遮るとひんやりとした場所となり、暑がりなペットの大好きな定位置ができます。

パッシブデザインを駆使することで、土間の蓄熱の効果があらわれ快適性が変わるのです。パッシブデザインにより土間の価値が大きく変わり、良い住まいが実現します。

土間は昔の「土間のある暮らし」から現代の「土間のある暮らし」に移行する中で、活用方法、空間の役割、さらには快適に暮らす方法も変わっていきました。現代の暮らしに合わせた土間空間を考え、つくることが大切です。

「土間のある暮らし」のまとめ

今回は「土間のある暮らし」をご紹介いたしました。
いかがでしたでしょうか?少しでも参考になれば嬉しいです。

最後に大きなポイントをまとめました。

  • 土間は汚れに強く、多目的に使える
  • 土間空間は昔から家事、農作業、商い、コミュニケーションの場として活用されていた。
  • 現代の「土間のある暮らし」は昔と比べると変化していて、土間空間の多様性が見直されている。
  • 土間をどこにつくるか、素材は何にするかで土間の活用方法が変わる
  • 土間の曖昧な空間を利用して、居場所と役割、広がりを取り込もう。
  • 土間はパッシブデザインの活用で快適性が変わる。

「土間のある暮らし」のお家づくりを考えている方、これからお家づくりをされる方、一緒にお家づくり楽しみましょう!

\カタログ請求/


「ずっといい家」 iKKAの家づくりのこと、暮らしの様子を綴った全103ページの紙のカタログブックを無料でお届けしています。

電子カタログ(36ページ)はこちら>>