fbpx
loading
家づくりお役立ちコラム

平屋暮らしの魅力と設計ポイント

お家づくりをお考えのみなさんは平屋について考えた事はありますでしょうか。

平屋といえば、長閑(のどか)な風景に建ち、田舎暮らしへの憧れだったり、
ワンフロアに完結された暮らしやすさ、また、重心を落とした落ち着きのあるプロポーションが魅力ですよね。平屋にすることで、上下階の移動がなくなり、平行動線として生活しやすい間取りがつくりやすくなるという利点もあります。

滋賀の平屋の外観

ただ、お家には基本要素として必要なお部屋がある程度決まっています。

2階建てや3階建ての場合は、動線や光の取り入れ方、眺望などを検討し、どの階にどのお部屋を割り振るのかを考えていくのに対し、平屋の場合は1つの階で全てを盛り込むように間取りを検討しなければなりません。

平屋を計画する際、光を取り込むためにもある程度の土地の広さが必要になってくるケースが多いかと思います。ですので、土地探しからしっかり考えることが大切となります。

さまざまな検討事項はありますが、それ以上に魅力的な平屋。
今回は、平屋を検討する際のポイントについて考えてみたいと思います。

平屋の魅力

外部環境とのつながりを身近に感じられる。

平屋の間取りと動線

川原口の家(滋賀県)
地面にほど近い1階の床面積が広くなる平屋の場合は、屋外とのつながりも比例する形で大きく取ることが出来ます。

寝室の窓から外に植えた樹木が眺められるなど、自然をより身近に感じられる計画が行いやすくなります。
また、すぐに出られるように窓を設ける事で、気が向いた時に外の空気が感じられ、ワンちゃんなど小さな家族達にも暮らしやすい動線をつくることが出来ます。
特に自然を楽しみたい人や屋外空間を活用したライフスタイルを楽しみたい方にお勧めです。

平屋の間取りと動線

こちらのお家下幸田の家(滋賀県守山市)は主寝室を畳間とし1階に設け、掃き出しの窓越しにのどかな畑の景色が眺められる間取りになっています。
外部には縁側があり、お外で遊び疲れたお子様がそのまま窓から上がって畳でゴロゴロお昼寝できるのも平屋ならではですね。

家事動線が楽になる。

平屋は階をまたぐことがないので、個室の掃除に重たい掃除機をもって二階に上がる必要もなく、また各居室の扉を開けておけばロボット掃除機に任せることも出来ます。

水廻りも一ヶ所ですむので、2階のトイレや手洗いの掃除もしなくて済み、普段の家事の手間を減らすことが出来ます。

もちろん、間取りにも工夫が必要で、水廻りをなるべくまとめたり、普段の掃除の動線を考えて、色々な場所に掃除に行かなくてもいいようにしたいですね。

平屋の便利な家事動線の間取り

メンテナンスコストを抑えられる。

通常、二階建ての場合、外壁の再塗装やコーキングの打ち替えをする際、作業用に足場を組む必要がありますが、平屋建ての場合その必要がほとんど無く、足場代や作業量を減らすことが出来るので結果コストを抑えることが出来ます。

外壁が板張りの平屋の場合はしっかり養生していただければ、ご自身で塗り替えすることも可能なので、さらにコストを抑えることが出来、お家に愛着が湧きますね。(平屋でも壁の背が高い場合は、無理せず私達にご連絡下さいね。)

平屋の間取りと動線

小屋裏スペースを利用した勾配天井などが取り入れやすい。

屋根の構造を考えた小屋裏スペースの利用は上階部分がない平屋だからこそ出来る計画です。
勾配天井にするなど、空間に変化を持たせて豊かに見せたり、広がりが感じられるお家づくりが出来ます。
(上階のある場合でも天井面を工夫し、豊かな空間をつくる事は可能です。)

平屋の動線と間取り

こちらのお家日枝の家(滋賀県)も屋根勾配に沿って勾配天井にし、高い位置に窓(ハイサイドライト)を設け暗くなりがちな天井面を明るくしています。

尚且つガラスの種類をフロストガラスにすることで、光を拡散し上品なお家になりました。

平屋の家づくりで考えておきたいこと

建蔽率の問題などから広い敷地が必要。

建蔽(けんぺい)率とは敷地面積に対するお家の建てられる部分の比率のことで、建蔽率が50%と決められている地域では、例えば30坪の敷地の場合、お家の建てられる範囲が15坪ですので、平屋は現実的に難しいのかなと思います。すべてのお部屋を同じフロアに置くのが難しい場合、半平屋の考え方で、主寝室等生活動線は1階で完結できるようにし、コンパクトな子供室だけ2階にあげる選択肢を持っていてもいいかもしれませんね。

また、屋根や基礎の面積が大きくなることからコストがかかりやすい面も検討が必要です。

地域にもよりますので、一度建てたい場所の敷地面積と建蔽率についても調べてみる必要があります。
必要なお家の大きさから土地の広さについて考えてみるのも一つの方法かもしれませんね。
日枝の家(滋賀県)

平屋の間取りと動線

コミュニケーションアップとプライバシーの確保

相反するこちらの面ですが、別の階に子供室といった個室を設けるのと比べて、同一フロアの方が顔を合わすタイミングが増えることから、コミュニケーションが取りやすい間取りになります。
家族の時間を特に重視されたいライフスタイルの方にお勧めです。
ただ一方、プライバシーの確保をどこで一線引くのかがポイントになるのかもしれませんね。

平屋の間取りと動線

iKKAのお家づくりの中には平屋建てをベースに子供室のみを2階とする間取りをご提案させて頂いた事が何度かあります。
寝室や収納スペースは1階とすることで、親の生活動線や老後の暮らしを考慮でき、かつ子供のプライバシーを確保する間取りとしました。

ただし、2階へ行く際に必ずリビングを通るなど、顔を合わす機会を盛り込んだ間取りの工夫も忘れずに考えたいですね。

平屋の間取りと動線

こちらのお家西出の家(滋賀県)も子供室のみ二階に上げ、子供達が二階に上がる際はLDKを通る動線としました。
また、子供室はLDKの真上に来ないようにすることで1階の天井を屋根勾配に沿った勾配天井にでき、開放的なお家になりました。

地震や火災など緊急時の避難と水害時への対策

平屋での避難階は基本的に地面と接する1階となりますので、地震や火災といった緊急時への避難動線は確保しやすい計画となります。

ただ、最近では水害のニュースも多く見られることから、2階を設けておき、高い所へ登れる計画を行う事も必要になってくるのではないかと感じています。
高台の土地や地域によっても異なりますので、洪水浸水想定区域図マップや防災マップ(ハザードマップ)を見て頂くことも大切になってくると思います。

平屋の間取りと動線

下幸田の家(滋賀県)
いかがでしたでしょうか。
平屋での暮らしのイメージや、平屋のお家づくりをする上で考えておきたい事をお伝えさせていただきました。今回、取り上げました内容以外にも平屋を検討する際のポイントはいろいろあると思います。

みなさんは平屋への憧れはどのような部分でしょうか。
私もなぜ、平屋が良いのかを考えた時、動線の良さと外観がポイントだったような気がしました。

でも実際は平屋でなくても、感じたその良さは2階建てでも実現できるかもしれないですよね。
そして、それは注文住宅だからこそ可能なのではないかと思っております!
想いを一つ一つお聞きしまして、どうすれば理想の暮らしが実現できるのか、設計を通じてサポートさせていただきたいと思います。

滋賀県の平屋の外観


iKKAの平屋を見る>>

滋賀県や京都府で建てた平屋の住まいをご紹介します。