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家づくりお役立ちコラム

コンパクトで暮らしやすい小さな家をつくるために

iKKAの設計士、木原です。

最近は日が暮れるのが遅くなり、暑くなる日も続いてきましたね。

自宅では草刈りをして、近所では田植えが終わり、通勤途中にあるグランピング施設やキャンプ場では平日でも沢山の人で賑わいだしました。
近頃はホタルもたくさん飛んでいて帰宅する時間が楽しみです。

私達がメインでお家づくりをしている滋賀県は、びわ湖を始め沢山の自然を身近に感じられます。

とりわけ湖西エリアは意外と良い利便性や、環境の良さ、のびのびした人柄や立地が程よく、大阪、京都からの移住を考えられて私達と一緒にお家づくりをするケースが増えてきました。

そのような都会から移住される方は、自然豊かな滋賀県の環境で、自然に触れあいながら、ゆったり、のんびりと、友人や家族と過ごす暮らしを求めておられるのかなぁと感じています。

そのような理想の暮らしを実現するため、お打合せをじっくりしていくと、お家の大きさは、大きい必要はなく、本当に必要なことだけを煮詰めたコンパクトで小さなお家を設計することが多い印象があります。

滋賀は京阪神と比べると土地は広いケースが多く、坪単価もリーズナブルな場合が多いにも関わらず、です。

そこで今回は

・なぜコンパクトで小さなお家が増えているのか?
・コンパクトで小さなお家をつくるための大切な考え方。

の2つに焦点を絞ってお話をまとめてみようと思います。

コンパクトで小さなお家の大きさとは?

コンパクトで小さなお家の模型

タイトルに書いた、「コンパクトで暮らしやすい小さな家」ですが、まずはどの大きさから小さな家、コンパクトな家と言うのでしょうか。

「小さな家」や「コンパクトな家」の明確な定義はありませんが、延床面積30坪を基準に大きさを区別するのが一般的な考えのようです。

実際に建物の申請や検査では延床100㎡を境に申請料が変わるところを考えると、30坪以下であると、小さい家になるというのは妥当な大きさかなと思います。

なぜコンパクトで小さなお家が増えているのか?

この数年でお家に求める価値観が変化しているのを実感しています。
記憶に新しいですが、2020年以降のわたしたちの生活や経済は一変しました。
その時代の空気感や経済的な事情も合わさり、お家づくりのご要望やお家づくりの考えの中に、

「広くて開放感のある大きな家」というお家の「大きさ」を求めるのではなく、「自然を感じる暮らし」「お家の居心地」「家族との距離感」の3点が比重の大きいお家づくりのご要望になっている気がします。

私たちは暮らしを豊かに、日々心穏やかに過ごすために、より本質的な部分を重視して選択する傾向にあるわけです。

「豊かさ」の概念というのも変わってきていて、沢山の物を所有する事によって得られる生活の豊かさを求め、沢山の物を所有する為の大きな家を作るというのは、今の時代に合っていない気がします。

今は、インターネットやSNSによりたくさんの情報があり、気になったものは自分のタイムライン上に頻繁に現れ、レコメンドされ、パーソナライズされていきます。
物が多くなるというより、愛着のある物の情報が増えていく時代なのだと感じます。

もちろん、そこから購入し、所有しますがその数は多いわけではなく、自分の本当に気に入ったものに絞られているのではないでしょうか。

また、暮らしの中での「豊かさ」には、 暮らしの中で人と関わり、自然をもって過ぎゆく時間を感じ、ふとしたときにお家の心地の良さ(快適さ)を感じることも大切な要素だと考えています。

冒頭にも書いた通りコンパクトで小さな家は増えていますが、ただ大きさ的に小さいというわけではなく、今の時代、人に合った、豊かに暮らすためのひとつのかたちなのだと思います。

では、コンパクトで小さな家をつくる上で、考えておきたいことをまとめてみようと思います。

コンパクトで小さな家をつくるための考え方

どのように充実した生活を送るかという本質的なものをしっかりと考えた結果、コンパクトで小さなお家が増えているというお話なわけですが、ただ小さなお家が良いというわけではありません。

また、コンパクトで小さなお家を建てる前に2つのポイントをしっかりと考えることが重要だと私たちは考えます。

1.まずは自身の生活を、未来まで考えること。

今の生活はもちろん、その先の数年、その後の未来を考えてみてください。
今不便だな、と思っていることも、10年、20年先、家族の生活パターンが変わったら?子供が巣立った後の暮らしは?老後はどんな暮らしにしたいのか?などなど。

もちろん全てが分かるわけではないので、絶対こうでないとというわけではなく、ある程度の余地を残し考えてみてください。

長い目で見ると、今だけ不便と感じていることや、無駄になるかも?というようなことも出てくるかと思います。

今の暮らしを向上させたい!と考える方が多いのですが、お家とは10年、20年、もっと先まで付き合っていくこととなります。長い目で見て本当に必要な要素を厳選していきましょう。

2.次に自身や家族がどのようなことに幸せや喜びを感じるかを考えてみてください。

私たちは何に喜びを感じ、不満を感じるか、どのような楽しみをもって週末を迎えたいかなど、家族や趣味のこと、あるいは自然との関わり方、自身がこれから楽しく過ごす未来を考えます。

どのように過ごしていければ、楽しく、わくわく過ごせたり、心が落ち着くのか。
具体的にピックアップできるといいですね!
暮らしの中で本当に大切にしたい時間やことを整理できると思います。

ここがないと、小さいだけのお家になってしまいます。

コンパクトで小さな家を注文住宅でつくることの大切さ

これらのポイントをおさえて考えていけると、お家づくりの考えはぶれません。しかし考えるのがとても難しいです。なぜかというと皆さん時間が無いのです。

お家づくりのそもそもの動機は何か皆さんご存知ですか?
調べてみると、圧倒的に多いのは家族が増えることによる生活の変化で検討されるのが多いそうです。実際、お家づくりをする時期はとても忙しいときなのです。

だからこそ、大事なお家づくりが忙しさで中途半端にならないよう、わたしたちがサポートします。

私たちはお家づくりのコンセプトを大切に、毎日の暮らしがいい時間を過ごせるよう、住まい手と対話をしてお家づくりをします。
ただコンパクトで小さいだけのお家ではなく、対話により考えられたコンパクトで小さなお家が良いのです。

iKKAでは、対話をすることをとても大切だと考えていて、ふんわりとした理想の暮らしへの想いを整理し、具体的にお家という形に作り上げること。
そして、それは今だけでなく未来のことまでじっくり一緒に考えます。
そしてそれは一人一人全く違うはずです。

そうして一緒に作り上げたお家が注文住宅であって、iKKAでお家をつくることの意味だと思っています。

iKKAは設計→工事→メンテナンスと一貫してお家づくりをサポートしているので、様々な年齢層の方、価値観の方のお家と暮らしに関わらせていただきました。
その経験を活かして、お家自体の設計をしっかり検討します。

その上で、「自然を感じる」「お家の居心地」「家族との距離感」の3点をかけ合わせます。

具体的には、窓を使い自然や外部空間を上手に室内に取り込む工夫や、無駄な廊下や行き来する動線が少なく、家事動線が考えられており、必要な場所には収納が確保され、部屋の役割に応じて広さを調整し、適度な家族間のプライバシーが確保される居場所があり、そうして初めてタイトルの「コンパクトで暮らしやすい小さな家」に近づいていきます。

このようにしっかりと設計ができたとしても、住みたい家となると話は変わります。

愛着のあるご家族らしさのあるお家には、暮らしの中で大切にしたい時間やことを大事にすることも大切です。
また、実際に暮らしやすさを作っていくには他にも考えないといけないことがあります。
それは次回でまとめていこうと思います。

今日はコンパクトで暮らしやすい小さな家をつくるための考えを整理しました。
いかがでしたでしょうか?少しでも参考になれば嬉しいです。

コンパクトで暮らしやすい小さな家のお家づくりを考えている方、これからお家づくりをされる方、iKKAと一緒にお家づくり楽しみましょう!