今回お伺いさせて頂いたのは、お引渡しから3年が経ったKさまのお家です。
中庭の大きな窓から入る気持ちのいい風、光あふれるリビング空間と、好きなモノに囲まれたご家族の豊かな時間をお届けできればと思います。
京都の隣家が近い住宅地の一角。外からの視線を遮る為、正面はあえて閉じ、プライベート感を楽しめる小さな中庭を計画したKさまのお家。実際に住んでみて、中庭のある「心地よさ」を実感したとお話ししてくださいました。
「帰ってきたときに、目の前に広がるのは玄関ホールではなくこの中庭で、他にはない開放感と心地よさを感じています。」とご主人さま。
中庭でお話を伺っていると、ちょうど気持ちのいい秋風が木の葉をさすり、木漏れ日がきらきらと揺れ動きました。
「風が気持ちいい日は、家の中よりもここのデッキでよくくつろいでいますよ。」
デッキに腰かけ目一杯深呼吸をすると、本当に気持ちがよく、気兼ねなく安らぐことができる中庭の心地よさを体感しました。
リビングから中庭に繋がるデッキでは、メダカを育てておられました。
ご主人さまと娘さんがエサやりの担当なのだとか。「今日も元気かな?」と覗き込む二人の姿が可愛らしかったです。
中庭は、自然の心地よさを感じられるだけでなく、家族との楽しいコミュニケーションの場にもなりますね。
中庭でくつろいでいると、コーヒーの香ばしい香りが。奥さまがおいしいコーヒーを淹れてくださっていました。
コーヒー豆選びからブレンド比率を考え、オリジナルのブレンドコーヒー豆を販売されているという奥さま。
中庭に面した出窓には沢山のコーヒーグッズが揃えられており、ここで色んなコーヒー豆の調合を試作しているのだとか。
「仕事場でもある我が家のキッチンは、中庭からの自然光がたくさん入って電気いらずなんです。壁に向かって作業するより断然気持ちがいいんです。」と嬉しそうに話されていました。
最近お母さんの真似をしてコーヒーを淹れられるようになったという娘さん。
淹れてくださったコーヒーは、すっきりと爽やかな味わいでとってもおいしかったです!
お家の両隣は近隣のお家が建っているので、あえて外が見えないすりガラスで光のみを取り込む計画としました。
すりガラスは光を取り入れ柔らかく拡散してくれるガラスなので、お家全体を優しい光で包み込んでくれています。
「外の視線はもちろん気にならないですし、余計なものが見えないからこそ中庭へと視線が向きますよ。」とご主人さま。
お天気のいい日は思わず外に出たくなるテラスデッキ。
中庭の緑や四季折々の空が眺められ、気持ちのいい外時間を過ごせます。
「ここで夜晩酌をするのが毎日の楽しみで…」と顔をほころばせながら語るご主人さま。集めている植物たちに囲まれ、一日の疲れを癒す素敵な居場所となっていました。
最近はここで枝豆を育てているらしく、採れたての枝豆をおつまみに晩酌するのを楽しみにされているのだそう。
2階の一角には音楽スペースがつくられていて、吹き抜け空間を介して空間全体が心地いい音楽で満たされていました。
お気に入りの雑貨を並べたり、おばあちゃんの畑に植わっているお花をダイニングの彩りにしたり…
一歩踏み入れると伝わる心地いい空間とそこに溢れるご家族の笑顔。
このお家には、心が豊かになる沢山の工夫が詰まっていました。
娘さんにこそっと「このお家好き?」と聞くと、こくんと頷いてくれたのがとっても嬉しかったです。
これから先10年、20年と続く家族の時間も、愛おしく大切な記憶となりますように。
素敵な時間をありがとうございました!
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