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OBさまと暮らしの声

お家のアフターサポート【庭木の剪定】1年目のOBさま邸

こんにちは。iKKAの松野です。

先日、お引渡しから1年経ったOBさまのお家へ、庭木の剪定にお伺いさせていただきました。

春から夏にかけて、すくすくと枝葉を増やしたお庭の木々。

細かな枝葉が増えてボリュームが増してきたので、全体の枝を透き、樹形を整え、風通しを良くする剪定を行いました。

このような剪定を行うことで、春の成長時期になったときに、育てたい枝葉に効率よく栄養を吸収させることができたり、病害虫の繁殖予防にもなります。

今回は、剪定の方法もご紹介しようと思いますので、ぜひご自身でもチャレンジしてみてくださいね!

剪定の種類

剪定を行う前のエゴノキ(左) と常緑ヤマボウシ(右)

剪定方法には大きく分けて2種類あります。

大きく育った街路樹を枝の途中でバッサリと切るような剪定を「強剪定」または「基本剪定」といいます。この剪定方法は木へのダメージが大きいので、幼い木だったり、回復力の弱い木には慎重に行います。

この剪定方法は、刈り込んだ部分からたくさんの短い枝を茂らすという木の性質を利用でき、生垣など、密集させた枝を生やしたいときにも向いています。

もう1つは、「弱剪定」「透かし剪定」という、重なり合っている枝を付け根からまんべんなく切り、全体を透くように間引いていく剪定方法があります。

木々の印象をさらりと「やわらく」成長させたいときは、丁寧に間引くこちらの剪定をおすすめしています。

庭師さんは、庭木の種類や時期、どのように仕上げたいかによっても剪定方法を変えているのだそうです。

剪定の時期

基本は夏と冬の2回行うのがよいとされています。

 針葉樹落葉樹常緑樹
基本剪定、強剪定4~5月頃11月中旬~2月頃5~6月頃
透かし剪定、軽剪定10~11月頃7月中旬~8月頃9~10月頃

剪定時期は、樹種によっても違うのでお家の樹種の適正時期を調べてから行ってくださいね。

剪定前のアオダモ(手前)

今回は、夏の暑い時期を過ぎ、冬に向かう手前に剪定を行いました。エゴノキ、ヤマボウシ、アオダモの3つの剪定を行います。

常緑のヤマボウシ以外は、少しづつ冬支度で落葉し始めていましたが、よく見ると細かな枝葉がたくさん生えていました。

1年で根もしっかりと張っているようなので、アオダモの支柱も一緒に外すことになりました。

剪定する枝について

不要枝と呼ばれる以下のような枝を見つけて枝の付け根からカットしていきます。

逆さ枝 … 幹に向いて逆方向に伸びた枝
腹切枝 … 幹と交差する太い枝のこと
懐枝  … 枝元から出る弱々しい枝で、込み合う原因になる枝
平行枝 … 主の枝から、平行して複数生えている枝
交差枝 … 枝同士が交差している枝
立ち枝 … 上に向かって生えている枝
下り枝 … 下に向かって生えている枝
絡み枝 … 主たる枝に絡んで生える枝
徒長枝 … 樹形のラインから飛び出て上に勢い良く伸びた枝
車枝  … 1か所から数本出る枝
切残し … 以前の剪定で切残した部分
胴吹き枝 … 木の幹から直接伸びた枝
ヤゴ・ひこばえ … 根元から伸びた枝

どれが不要枝なのか見分けるのはなかなか難しいものです。お家の庭木のどれがその枝にあたるのか、探してみてくださいね。

透かし剪定の方法

剪定をすることで、樹形を整えるイメージで行います。

家とのバランスや、他の木々との濃さのバランスを考えて整えたり、

窓からの見え方、アプローチを通るときの見え方などを美しく見えるように整えていきます。

1.枝の流れを整える

枝の向いてる方向をそろえると、樹木の美しさを引き出すと言われています。逆さ枝や立ち枝、下がり枝などを切り、枝の流れを整えてみましょう。

2.枝の切り方

枝を切るときは、なるべく枝の付け根から切りましょう。
枝の途中から切ってしまうと、幹側に残ったその枝がどんどん太くなっていきます。

枝分かれした枝のどちらか一方を切る場合は、枝分かれしている箇所のすぐ上で切りましょう。

また、いずれ太くなったら切ることになりそうだな、と思う枝があれば、代わりになりそうな枝を育てておくことも大切なんだそう。

幹から生える枝(胴吹き枝)の方向の良い枝を残して育て、数年後に代わりになるよう樹形を意識してみましょう。

木の枝や幹をよく見ると、これから生えてくる枝葉や花の「芽」があります。芽には内芽(内側を向いている芽)と外芽(外側を向いている芽)があります。

内芽は成長すると内側へ伸び、逆さ枝や立ち枝になる可能性があります。

外芽は外側へと成長していく枝になるので、外芽のすぐ上を切ると伸びた時に自然な枝ぶりの樹形となります。
芽の位置をみて、枝がのびていくイメージをしてみてください。

3.枝先の葉量の調整をする

不要枝を剪定したら、次に葉の量の調節を行います。全体のバランスを見ながら透いていきます。

剪定を行った上の部分と、未剪定の下の部分を比べてみると、一目瞭然!

樹形も整い、軽やかになっています。

庭師さんは、数年後の成長した姿も想像して剪定をするのだそうですよ。

今回は、OBさまも立ち会いご希望で、剪定の方法を庭師さんにレクチャーしていただきました。OBさまご自身で剪定にチャレンジされるのだそうです。

わたしも、以前、インターネットで調べて剪定をしてみたことがあるのですが、実際の木を目の前にすると、どの枝が不要枝?とすごく悩んだことがあります。

庭師さんに剪定してもらう機会があれば、ぜひ立ち会って話を聞いてみると理解が早まりますよ。

不要枝を剪定し、込み入った印象が無くなり、すーっと細く、軽やかになったアオダモ。

枝の数をだんだんと減らしていくと、枝を1本切ることで印象ががらりと変わってくるようになってきます。

美しい見え方を考え、建物や木々、周辺環境とのバランス、今だけでなく木々の未来を考えながら整えていく庭師さんの剪定は、奥が深いなぁと感じました。

お家もお庭も、住まい手によって「育てていく」ものだと思います。

それぞれの住まい手が心地よいと感じる暮らしに合わせて、自由に育てていただければ、たったひとつの愛着のもてるお家になっていくのだと思います。

まずは、住まい手がいいなぁ、好きだなぁと思う感覚を大切に、お庭づくりも楽しんでくだされば嬉しいです。

またお伺いするのを楽しみにしています! ありがとうございました!

滋賀で注文住宅なら工務店のiKKAダイコーホーム

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