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暮らしのコラム

お家のアフターサポート【外壁の再塗装】|10年目のOBさま邸

こんにちは。iKKAの松野です。

先日、お引渡しから10年が経ったOBさまのお家の、外壁の再塗装工事にお伺いさせていただきました。

お家の外壁は、玄関周りは吹付塗装、外壁は焼杉に浸透性木材保護塗料で塗装を施しています。 新築時は、全体的に赤味のある深い茶色の色味でした。

木材は経年変化するとグレー色になっていきます。

こちらのお家も塗料が落ちてきたことと、木材の経年変化で色味が変化してきていました。

木材に塗る保護塗料は、防腐効果や、紫外線による劣化から守ってくれたり、水分をはじいてくれる効果があり、これは木材を長持ちさせることに繋がります。

10年目の定期点検の際に、「そろそろ再塗装しましょうか。」とお声がけをさせていただきました。

木の外壁ってどんなメンテナンスがいるのかな?とお思いの方の参考になると嬉しいです。

外壁の再塗装の流れ

足場組みと養生

天候にも左右されますが、おおよそ2週間~1ヶ月ほどのメンテナンスとなります。

外壁の全面を塗り替えるため、足場を組み、塗料が近隣に飛ばないよう、カバーをかけていきます。

また、塗装しない基礎やドア、窓、エアコンなどには全て養生を行います。

外壁の研磨

次に、焼杉面は元の塗装を落とし、塗料を木材に浸透しやすくするためやすりで研磨します。木と木の間の隙間や、木目のでこぼこした部分はブラシでこすっていきます。もちろん、軒天や破風板も同様に行っていきます。

この作業、手作業なんです! 塗装をしっかりと長持ちさせるために、下準備を丁寧に行うことが大切なんだと職人さんがおっしゃっていました。

高圧洗浄

次に、研磨が終わった焼杉面と、吹付け塗装の面を高圧洗浄できれいにしていきます。

家と家の狭い隙間での作業。

全身に水を浴びながらも、職人さんはお家1件を手早く洗っていきました。

表面の汚れや塗装が落ちて、すっきりとした外壁。

シーリングの打ち替え

窓周りや、角の部分にあるシーリングを打ち換えていきます。

足場を組むメンテナンスはあまり頻繁に行わないため、外壁の再塗装をされるタイミングで同時に行うことが多いです。

iKKAのお家にほとんどシーリングを用いていないので、「他のお家に比べて打ち替え作業は早く終わるから、写真撮るならピンポイントでおいでや」 と職人さんにアドバイスいただいてました。

まずは古いシーリングを取り除き、取り除いた箇所を清掃して養生をしていきます。

下地材とシーリング材の密着性を良くするため、ハケでプライマーを塗布した後、 シーリングガンを使い、シーリング材を一気に充填します。

「すぐ乾くから、一気にやってしまうんや」

と次々に充填していく職人さん。

コーキングガンを使ったことがあるのですが、一定量を均一に出しながら進めるのがとても難しく、仕上がりがぼこぼこしてしまったのを覚えています。

さすが職人技ですね。あっという間の作業でした。

1度目の塗装

年月を経た木の外壁は、浮造り仕上げのように木目が浮き上がり、とてもかっこいいですね。

吹付け塗装の面には、シーラーといわれる下地処理剤を塗布します。

塗装の密着性を高め、剥がれやムラなどを防ぐ役割があります。

焼杉面には、キシラデコールという浸み込むタイプの木材保護塗料を塗布していきます。

iKKAでは、せっかくのこの木目や風合いを生かすため、表面に膜をはって固まるタイプの塗料ではなく、浸透する塗料を選んでいます。

職人さん曰く、再塗装の木材はたくさん塗料を吸うそうで、たっぷり吸わせていくんだそう。

塗料がローラーからすぐに吸いこまれていくのが分かりました。

2度目の塗装

表面が乾いたら、再び塗装をしていきます。

吹付の壁はようやくここから色付の塗料を塗っていきます。

焼杉壁は、2度目のキシラデコールの塗布です。

ムラにならないよう、1面ごとに一気に塗り上げていきます。

3度目の塗装

吹付の壁は最後にもう1回色付の塗料で仕上げていきます。

焼杉の壁はしっかりと色が入り、美しく仕上がっています。

再塗装の完了

美しい外壁になりましたね!

木材は、メンテナンスをしていけば、永く付き合っていける素材です。

また、革製品や無垢床と同じで、「年齢を重ねた素材の風合いが出てくる」そんな素材でもあります。

iKKAでは、10年を終えても、引き続き定期点検にお伺いしています。

お引渡し後もずっとつづくお付き合いを大切に、メンテナンス時期のお声がけや、植樹のお手入れのご相談、ご自身でのメンテナンスのお手伝いなどもさせていただいております。 Y様、撮影にご協力いただき、ありがとうございました。