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スタッフブログ

建築中には見えてこない工程も大切に

こんにちは、iKKAの小林です。
夏日が続きますが、元気に過ごされていますでしょうか。
そんな夏の爽やかな青空の日、お家の「上棟」が行われました。

柱、梁といったお家の骨格となる部材を、たくさんの大工さんによって一気に組み上げられていく「上棟」は、お家づくりの工程の中でも一大イベントです。

現場で素早く組み立てられるように
構造部材のサイズや形状は
あらかじめプレカット工場で加工し、準備しておきます。

プレカット工場では
木材の加工はもちろん、
品質の管理チェックも行なっており、
木造住宅にとって、とても大切な工程となります。

先日、集成材のプレカット工場へ工程を確認するため、
iKKAスタッフ全員で視察に行ってきました。

普段、目にすることができない部分だと思いますので
ご紹介したいと思います。

木造住宅の木材の工場視察

プレカット工場では
柱、梁の仕口、継手の加工を行ないます。

木造住宅のプレカット工場視察

自動化された機械により、
一定の品質が保たれた加工精度の高い柱や梁が
生産されています。
より複雑な仕口や継手が必要な場合は
熟練の職人さんにより一つずつ手加工されます。

そして、
加工する木材自体の品質も
しっかり管理されています。

まずは
人の目によって
節(ふし)、腐れ、割れなどの
有無、大きさなどによって
定められた等級に選別していきます。

木造住宅のプレカット工場視察

また、
目視以外にも
試験によって数値化したチェックも行ないます。

試験項目はいくつかあり、
こちらは集成材の試験片に減圧、加圧を行ない、
剥離しないかを確認しています。

木造住宅の木材の強度実験

減圧、加圧を繰り返した後に
乾燥機に入れて元の重量になるまで乾燥します。

木造住宅の木材の強度実験

剥離率が5%以下で合格です。

他にも
木材の強度を確認するため、
圧縮試験を行ないます。

木造住宅の木材の強度実験視察

木材に力を加えていき、
日本農林規格の等級に定められた強度以上を
確保できているかを確認します。

木造住宅の強度実験

定められた強度が確保できていることを
確認できました。

その後、
さらに荷重を加え、
どのように破壊が起こるかを確認しました。
破壊が起こったのは
既定強度の5倍の力を加えたときでした。

木造住宅の反りの実験

実際に圧縮試験を目の前でみると、
木の反り具合や音の変化を確認でき、
木の粘り強さを改めて感じ取ることができました。

意外かもしれませんが、
木材の圧縮強さは、
鉄の2.1倍、コンクリートの9.5倍あります。

今回の視察は、
構造材の生産工程部分ということもあり、
日ごろ目にすることが難しい部分だからこそ、
厳格な生産体制がしっかりと整えられ、
規格に則った管理方法がとられていることを実感できました。

建築中には見えてこない工程も大切にしながら、
これからもお家づくりをしていきます。