こんにちは、iKKAの小林です。
ここ最近、気温も下がり、
肌寒く感じることも多くなってきました。
少しずつ紅葉も始まり、
季節の移り変わりを感じます。
紅葉の仕方ひとつとってもそうですが
建築に携わるようになって
「木」の奥深さを日々感じています。
例えば、
植樹のご提案のときには
「落葉樹」と「常緑樹」の
大きく2つに分けてお話をさせていただきます。
「落葉樹」は
季節の移り変わりを感じることができ、
お家の顔となるシンボルツリーや
季節に応じて日射調整をしたい窓まわりでつかいます。
「常緑樹」は
一年を通してみどりを楽しむことができ、
リビング廻りや視線を遮りたい窓まわりで用いたりします。
植樹以外にも
「木」の見方を変えると、
「木材」という視点もあります。
木材は
「針葉樹」と「広葉樹」の2つに分けられます。
「針葉樹」は
繊維がまっすぐなため、加工が容易で、
構造材としてよくつかわれます。
「広葉樹」は
堅木といわれ、加工が容易ではないのですが、
風合いが多種多様なため、
造作材としてつかうことが多いです。
例えば、
「南天満の家」では、
構造材の化粧梁に「米松」を用いています。
「米松」は針葉樹で、
横架材にかかる曲げモーメントという力に
強い特性があり、梁材に用いています。
床には「ナラ」、
建具には「タモ」をつかっています。
両材とも広葉樹で堅木のため、
重厚感があり、耐久性が強いのが特徴です。
ただ
「木」は生もののため、手入れが大切になってきます。
植樹であれば、
水やりや剪定が必要になります。
木材であれば、
お家につかう前にしっかりと乾燥させる。
特に構造材は含水率を測定し、検査を行なう必要があります。
そして、
住んでからは当たり前のことですが
汚れたら掃除をする。
お引渡し後に
OB様のお家にお伺いすると、
「木の手入れを始めてみたら
愛着が湧き、より大事にしたくなりますね」
といっていただきます。
10年、20年と住んでいくことで
より良くなっていく「木」の良さを
お家づくりの中で
しっかりとお伝えできるようにしていきたいです。