こんにちは。iKKAの松野です。
iKKAのお家では、LDKなど毎日過ごすお部屋を無垢床にされる方が多くいらっしゃいます。
実際に無垢床で過ごしてみると、裸足で歩くと優しい木の質感がとても気持ちいいと感じます。
また、冬はびっくりするような冷たさも無く、湿気の多い時期も、嫌なベタつきが無くサラッと過ごせることに驚きました。
木をそのまま使用している無垢床は、経年変化を楽しめ、永く使用するほど独特の風合いを醸し出し、とても味わい深い質感、色味へと変化していきます。
そのような面からも人気のある無垢床ですが、「お手入れが大変そう」と思われる方もいらっしゃいます。
しかし、案外そうではありません。
日常のお手入れは、掃除機をかけたり、乾拭きをするだけでOKです。
(水分をたくさん含んだ雑巾で水拭きをすると、木材が水分を吸収し、毛羽立ちの原因になってしまいます。極力水拭きは避けることをおすすめしています。)
シミや汚れが気になってきたときは、ワックスの塗り直しも合わせて行うお手入れをしてくださいね。
そこで今回は、無垢床のお手入れ方法「ワックスの塗り直し」についてご紹介したいと思います。
無垢床のお手入れ-仕上げ方法を確認しましょう-
まずは、お家の無垢床がどのような塗装仕上げになっているのかを確認してください。
大きく分けると2種類の仕上げ方法があります。
◯浸透性塗料仕上げ(蜜蝋ワックス、オイル等)…塗料を木材に浸透させる仕上げ方法です。
◯コーティング系塗料仕上げ(ウレタン塗装等)…表面に塗膜を張る仕上げ方法です。
iKKAのお家では、浸透性塗料で仕上げられていることが多いと思います。
浸透性塗料仕上げの無垢床は、木材そのままの質感があります。水をすぐに拭き取らないとシミが出来やすい傾向がありますが、キズやシミも、表面を削ることで修復することができます。
コーティング系塗料仕上げの無垢床は、表面にすこし光沢があり、水をはじいてくれます。また、キズが付いた場合は白く曇るように見える場合があります。キズの修復は、ご自身では難しいので専門業者さんに頼んでくださいね。
お家がどの仕上げなのか分からないときは、建ててくれた建築会社に聞いてみてくださいね。
無垢床のお手入れ-塗り直し時期の目安-
お家によって異なりますが、お家の床は半年~1年に1度行うのが理想とされています。
しかし、ワックスやオイルを木材が吸収する量には限界がありますので、あまり頻繁に塗り直すとベタついてしまうこともあるため、様子をみて行ってください。
目安としては、床に白いシミが出来て、拭いても消えない。表面が乾燥していて、水をはじいていない。などが気になり始めたら、そろそろメンテナンスの時期です。床の上にこぼした水分を長時間そのままにしていたり、出入りが多く床への摩擦が高いお家ではお手入れサイクルが早まります。
テーブルや、キッチンカウンターも、同じワックス仕上げのものなら同じものを使用していただけます。
無垢床のお手入れ-必要な道具-
◯ 蜜蝋(ミツロウ)ワックス … 仕上げ用のワックス、オイルなどお家の仕上げに使用されているもの。
◯ タオル、ウエス … いらなくなった綿のTシャツ等でもOKです。
◯ サンドペーパー … 仕上げには目の細かいもの#180~#240程度がおすすめです。
◯ マスキングテープ … 他の部分にワックスが付かないように養生します。
◯ スポンジ(あると便利) … ワックスを広範囲に塗り広げる場合にあると便利です。
無垢床のお手入れ-メンテナンスの手順-
一度にフローリング全てを行うのは大変ですが、気になる部分を少しづつ行う方法なら、少しの時間でメンテナンスが出来るのでおすすめです。色のついていない塗料であれば、極端なムラにはなりにくいと思います。もちろん、塗りムラが気になる方や、時間があるときには、全範囲を塗り直すのもOKです。
養生をする
キズや汚れのあるフローリングの一枚だけを、マスキングテープで囲います。
その他、壁紙や巾木にワックスが付きそうなときは、さらに養生をしてくださいね。
サンドペーパーで削る
キズや汚れのある部分が消えるようにサンドペーパーで削ります。
マスキングテープで囲った内側の部分があまりムラにならないように、木目に沿って全体的にかけてください。
徐々にサンドペーパーの番手を細かいものにし、表面を仕上げていきます。
表面をきれいにする
水でぬらしたタオルを固くしぼり、削った木の粉をきれいにふき取り、乾いたタオルで水気を取ります。
蜜蝋ワックスを塗る
十分に乾いたら、タオルまたはスポンジに少量の蜜蝋ワックスを付け、薄く全体にのばします。
蜜蝋ワックスをタオル(スポンジ)にまんべんなくのばしてから塗るときれいに仕上がります。
仕上げ拭きをする
余分なワックスを乾いたタオルでべたつきが無くなるまでふき取ります。
最後にマスキングテープをはがしておきます。
半日~1日乾燥させれば完了です。
きれいに仕上げるコツは、
◯少量のワックスを、薄くすり込むこと。
◯あまり時間を置かず乾拭きを行い、べたつきが無くなるまでしっかり行う。(サラッとしてきたらOKです)
◯マスキングテープをそのままにしておくと跡が残る場合もあるので、なるべく早くはがしましょう。
iKKAでは、お施主さま自身での、お家のメンテナンスを応援しています。
お家は、ご自分でお手入れすることで、住む人らしい味わい、雰囲気が出てくるように思います。
また、お家のちょっとした変化にも気付くことができるので、早めの対処も可能になりますよ。
ぜひ、お家のお手入れを楽しんでみてくださいね!
無垢床の住まい
iKKAでは、ナラやチーク、チェリーなどさまざまな樹種の無垢床のお家をお届けしてきました。
住まいの実例ページでお家をご覧いただけます。樹種による雰囲気の違い、お好みの樹種を見つけてみてくださいね。