こんにちは。iKKAの野村です。
定期点検やアフターメンテナンスでご訪問した際に「太陽光発電を設置したい」、「飛び込みの業者さんが来たけど設置していいのか迷っている」というご相談をいただくことが増えてきました。
今回はその太陽光発電について、発電した電気の利用方法や太陽光の設置を頼む、依頼先によってのメリット・デメリットなどを簡単にご紹介させていただきます。
太陽光発電設置による災害対策
やはり、太陽光発電設置の大きな目的としては、普段の生活での電気代削減になるかと思います。
ですが、ここ最近は電気代削減の目的だけではなく、災害対策の意識が高まってきているようです。
近年は過去になかった大きな台風や、局所的な大雨などによって引き起こされた自然災害による停電などの被害が増えています。
停電した場合、冷蔵庫が使えなくなり食料品がダメになることや、携帯電話の充電不可で外部との連絡ができない、テレビ・インターネットの使用不可による情報収集ができないなど、普段の生活を送ることが困難になります。
このような理由から太陽光発電による売電目的というよりも、災害時に停電しても電気を使えるようにしたいという目的での設置が多いようです。
太陽光発電の電力利用の方法
太陽光発電設置に併せて蓄電池を設置していれば普段の生活から蓄電池に蓄えていた電力を利用することができます。
蓄電池とは簡単に言うと、1回限りではなく充電をして何回でも使用できる電池のことです。身近なものではスマートフォンのバッテリーや電気自動車に使われています。
太陽光発電設置と併せると、太陽光発電で発電した電気を蓄電池に貯めていくことができます。
日中に電気を蓄電池に貯めて、太陽が沈んで発電できない夜間に使用して電気代削減したり、災害時・停電時に貯めた電気を使うことができます。
また、蓄電池がなくても、太陽光発電を設置をしてパワーコンディショナーと連動している特定の回路からは電力を使うことができます。
また、屋外電源入力BOXを設ければ発電機や電気自動車に貯めた電力を使うといった方法も可能です。
今のところ蓄電池本体が高額になるので、費用を抑えて太陽光発電設置と災害対策を検討するなら、
パワーコンディショナーと連動している特定回路を使用する方法や、屋外電源入力BOXを設けて外部から電気を利用できるようにするといった方法が良いかもしれません。
太陽光発電設置の依頼先について
太陽光発電を設置したいと思ったとき、どこで設置を依頼すればよいのか分からないという方は多くいらっしゃいます。大きくは、次の3つの依頼先が考えられます。
・お家を建てた工務店 … こちらはお家の新築工事をした工務店やハウスメーカーなどになります。
・飛び込みの太陽光業者 … お引渡し後に太陽光の専門業者が訪問販売に来られることが多いようです。
・ホームセンター … 最近はホームセンターでも取り扱いがあるようです。
それでは、依頼先による違いを考えてみましょう。
太陽光発電設置の依頼先別のメリット・デメリット
お家を建てた工務店
【メリット】
- お家の計画段階から太陽光の検討をしていれば、配線や配管経路を踏まえて工事を進めることが出来るので、分電盤やパワーコンディショナーなどの配置計画もでき、配管を見えないように壁や天井の中に通して見栄えが気にならないように考慮してくれます。
- 問合せ先がはっきりしているのでアフターメンテナンスや保証の面で安心できます。
- お家のことも太陽光発電のことも相談できる窓口を一括できるので、問合せ先を一つ にして連絡や打合せ等の負担を減らすことができます。
【デメリット】
- 業者さんと直接の契約ではないので、費用面で多少の差が出てしまうことが考えられます。
- 専門業者と比べると、取扱いできる太陽光発電のメーカーが限られる場合があります。（この場合は数ある中から厳選したメーカーを選んでいるためです。）
飛び込みの太陽光業者
【メリット】
- 専門業者との契約になるので費用面でご負担を減らすことができる。
- 取扱いメーカーの数が多く、提案内容や選択肢が広がる。（業者さんにもよります。）
- 専門業者によっては独自のキャンペーンなど、付加価値の提案がある場合もあります。
【デメリット】
- お家を建てた工務店やハウスメーカーによる屋根や外壁（太陽光発電の設置に伴う施工箇所）などの保証が無くなる。
- お家のことは工務店やハウスメーカーに、太陽光発電のことは専門業者に問合せをする必要があるので手間が増える。
- 施工後に何か問題があると、どちらに問合せをするか、どちらの責任になるのか、誰が保証するのかなど、責任の所在が曖昧でその後の対応やアフターメンテナンス に不安が残る。
- お家を建てられたときに加入している、瑕疵保険の延長保証が受けられない可能性がある。（太陽光発電の撤去・復旧工事が必要な場合もある）
ホームセンター
【メリット】
- お買い物ついでで気軽に話を聞きに行くことができる。
- 大きなホームセンターであれば倒産のリスクが低いので施工後の問い合わせ先が無くなる心配は少ない。
【デメリット】
- 飛び込みの太陽光業者のデメリットと同様で、お家を建てた工務店やハウスメーカーによる屋根や外壁の保証が無くなる、不備が起きた場合の責任とその後の対応はどうなるのか、などが考えられます。
- 専門の担当者がいるわけではないため、知識不足で不安がある。
- 施工やアフターメンテナンスなど、実際に行うのは提携業者の場合が多い。
太陽光発電設置の依頼先によってメリット・デメリットがそれぞれにあるので、どこが良いという断定は難しいですよね。
電気代削減、災害対策などの目的のために太陽光発電設置を検討される方が多いと思いますが、費用面やキャンペーン等の目先のメリットではなく10年先、20年先も住み続けるお家にとって何がより良いのかを検討していただければと思います。
飛び込みの営業が来られてわからないことや気になることがありましたら、お気軽にご連絡を頂ければと思います。 より良い選択が出来るように選択肢のご提案などご協力をさせていただきます。
