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家づくりお役立ちコラム

お家を支える地盤の大切さ

こんにちは、iKKAの小林です。

昨今、急にスコールのような大雨が降ったり、急に気温が上がったり下がったりと、気象の変化が激しいなと感じます。

お家づくりを進めるうえでも、自然災害とどう向き合っていくかは大切な事柄になってきています。

地震、台風、豪雨などを考えるときに、建物のことに意識が行きがちですが、それ以外にも大切なことはあるので、今回はそちらに焦点を当ててお話しようと思います。

その1つは「地盤」です。
地盤とは、お家の基礎を支える地面のことです。

一見固そうに見える地盤のお土地でも、中は柔らかい粘土や砂でできていることもあります。
柔らかい地盤に建物を建てると、地震のときに液状化したり、家が傾くといった恐れがあります。

そのため、地面の「中身」を知る事が必要となります。

地盤が弱いとどうなるのか?

家の重さに耐えられず、不均等に家が沈み、傾いてしまう不同沈下が起こることがあります。
この不同沈下の修復には建築価格と同じくらい費用がかかるケースもあるのです。

その他にも、
・お家に亀裂が入る
・ドアや窓が開かなくなる
・下水の排水が悪くなる
・目まいや肩こりなど健康に悪影響を及ぼす

といった不具合が出てきます。
建物だけをしっかり作るだけじゃなく、地盤からお家づくりを考えることが大切です。

私たちはお家を建てるにあたり、まずそのお土地がどういった地盤のお土地なのか、地盤調査を行なっています。

地盤調査

地盤調査とは、

①事前調査
②現地調査
③地盤解析

の大きく3段階に分けられます。

①事前調査

地名や地形図、土地条件図などから、干拓や埋め立てなどの土地の生い立ちを調べ、沈下の安全性を確認します。

土の種類によっても変形のしやすさに違いがあります。昔の地形図や航空写真と現在の地形を比較し、土地が変形してきたかどうかを調べたり、周辺の家屋の傾きや亀裂、ブロック塀のたわみや道路面の波うちなども、沈下の危険性を示す指標となります。

②現地調査

実際に現地に行き、地形や地質、敷地の傾斜や高低差、周辺異常等の状況確認を行ない、本調査を実施します。

本調査の方法として木造住宅では、スウェーデン式サウンディング試験(以下、SWS試験)が多く行われています。

SWS試験とは、
試験機を回転させることで地盤の締まり具合を測定します。
試験機に25kgずつ重りを載せながら100kgまで荷重をかけていきます。
まずその重みだけで沈まないか(自沈)を確認します。
自沈しないことを確認した後、試験機を回転させ、25cm沈むごとに何回転かかったかを計測します。

このときに大切なことが
計測データだけではなく、
そのときに発生した音・感触、貫入状況をしっかり記録しておきます。

音であれば、
(例)ガリガリ、ジャリジャリ、無音
貫入状況であれば
(例)ストン、スルスル、遅い、早い
といった現地調査時にしかわからないデータも重要になります。

③地盤解析

過去から現在までのデータをもとに自沈層の確認や地盤の許容支持力を求めていきます。

iKKAでは現在、地盤調査の方法としてSWS試験に加えて土質調査も行なうことができる試験も採用しています。


荷重をより細かく12.5kgずつかけ、試験機を回転させるために必要な力(トルク)を測定します。
砂質土、粘性土といった土質がわかり、地盤の硬軟や強さをより詳細に把握することができます。

地盤の土質を試験でより詳しく調べると、補強工事が不要と判定されることもあるため、土質は地盤の強度には重要な項目です。

地盤は目に見えにくい部分ですが、お家を支える大切な箇所であるため、調査データだけでなく、土地の変遷、現況情報、土質などを含めて総合的な判断を行ないます。

解析結果をもとに、

「強い地盤」=補強を必要としない地盤
と診断された場合は、その地面にそのままお家を建てることができます。一般的な直接基礎である布基礎やベタ基礎で工事を進めていきます。

「弱い地盤」=補強を必要とする地盤
と診断された場合は、強い地盤までの深さに合わせて地盤の補強工事を行います。これを地盤改良工事と言います。

地盤改良工法

地盤の地盤改良工法には、

①表層地盤改良工法
②湿式柱状改良工法
③小口径鋼管工法

などがあります。

①表層地盤改良工法(ひょうそうじばんかいりょうこうほう)は、1m程度までが弱い地盤の場合に行うことが多い改良工法です。
表層の弱い地盤の部分を掘削し、セメント系の固化材を入れて土と混合撹拌し、しっかり転圧します。これを数回繰り返し、固い地盤を作り上げていきます。

②湿式柱状改良工法(しつしきちゅうじょうかいりょうこうほう)は、8mまで弱い地盤が続く場合に適した改良工法です。
地面の下に穴を掘りながらセメント杭を形成し、土の中にコンクリートの柱を作ります。セメント柱の先端は支持地盤(固い地盤)まで届かせることにより建物の重量をしっかりと支える工法です。

③小口径鋼管工法(しょうこうけいこうかんこうほう)は、8m以上弱い地盤が続き、強い地盤が深いところにある場合に行う改良工法です。
鋼管の杭を地盤に入れていき、溶接して長く伸ばしながら強い地盤に達するまで回転貫入していきます。この鋼管を必要本数貫入させていく改良工事です。

地盤調査をしっかりと行うことで、適切な改良工事を選択することができます。これは、必要以上の過剰な改良工事を防ぐことにもなり、費用面でも安全面でも安心につながります。

地盤保証

以上のような地盤調査、解析を行い、不同沈下を起こさない地盤としての品質をお引渡しから20年間保証しています。

いかがでしたでしょうか?
このように、地盤を知ることが安心できるお家づくりには大切です。
健やかな暮らしのための家づくりには、建物だけでなく、お家を建てる場所の状態や、環境からもしっかり考えていきたいですね!

iKKAではお土地探しから一貫してお家づくりをサポートしております。

「この地域の地盤ってどうなんだろう?」
「地盤改良工事ってどのくらい費用がかかるのかな?」
「安心して長く住める家づくりがしたい!」

などなど、お気軽にご相談くださいね。


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