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家づくりお役立ちコラム

オール電化住宅は災害に弱いのか?

冷蔵庫を開ける男性

今回はお家づくりのお打合せでも、よくお話にあがるライフラインについて少し考えてみたいと思います。

お客さまとお話しをしていると、この様なご質問を受ける事があります。
「オール電化住宅は災害で電気が止まった際、どうする事も出来ないので、その分散対策としてガス併用住宅を計画したい!」

この考えは正しいのか?
確かに1つに集中しておくよりも分散しておく方が安心と考える事が出来ます。

災害時の復旧順序

そこで考えてみたいのが、災害時の復旧順序。

電気 → 水道 → ガス

この順に復旧していきます。
この復旧順は、阪神大震災、熊本地震ともに同じだったと言われています。

そして期間。
阪神大震災での復旧期間がこちら。

   電気 … 7日
   水道 … 84日
   ガス … 90日

熊本地震では発生から5日後に電気は全面復旧(2日後には半数以上が復旧)しています。
そしてガスが15日後の復旧。
震災で混乱している中で、電気が5日、ガスが15日で復旧する日本の技術力に感心するばかりですが、ガスは電気に比べると格段に日数が掛かっている事が分ります。
日常の数日間とは違い、混乱の中でのこの違いは大変大きいのではないかと思います。

太陽光発電について

太陽光発電のソーラーパネル

またオール電化住宅でよく併用されます太陽光発電は、災害の際には電気を売るのでは無く、自家消費に切り替える事も可能です。
特に“ 太陽光発電 + 蓄熱電池 ”の組合せは電気を貯める事が可能となり、災害の際にはかなり有効ではないかと思います。
まだまだ容量的に日常生活を送れる程ではありませんが、災害の際の2日~5日間を計画的に使用するには十分ではないかと思われます。

“太陽光 + 蓄熱電池 は以前、価格が高すぎてお勧めできる物ではありませんでしたが、最近は容量と価格のバランスがかなり良くなってきており、お勧め出来る段階に近づいていると言えます”

“水”の確保

水道から水が流れている写真

また震災の際は水道の復旧にガスと同等の15日前後掛かっており、給水車等の支援もあると思われますが、“水”の確保は電気以上に大変だと聞きます。

・飲み水
・トイレ用水
・手洗い、入浴等

日頃から緊急時の飲み水確保や、お風呂の残り湯を捨てるタイミングなど生活習慣で工夫する事は大切ですが、災害の際は1日に1人=2L の飲み水が必要と言われており、常時蓄えておく事が難しいのが現実です。

4人家族の場合
    4人 × 2L = 8L × 15日間 = 120L + 手洗い、トイレ用水等

オール電化に限らずですが、エコキュート等の貯水タンクを使用する場合、360L~450L (2Lのペットボトル180本~225本)のお湯を常時タンクに貯める事が可能となります。
災害の際は飲み水として使用出来る事を考えると、こちらも魅力的に感じます。

自分の暮らしに適した選択を

この様な事を考えると、オール電化住宅は停電によるリスクは十分にありますが、熊本地震では2日後に半数以上が復旧している事を考えると、防災における総合的なリスクは少ないのではないかと思います。


今回は防災の観点からオール電化住宅についてお話しをさせて頂きましたが、日常の使い方ではガスにも十分魅力がある事も事実です。


自分達の暮らしに適しているのはどちらか?
光熱費や導入費にどれぐらい違いがあるのか?
選択には様々な考えがあり、メリットとデメリット双方を考えながら、検討出来る事が理想です。

※本文でも記載しました “ 太陽光発電 + 蓄熱電池 ” の組み合せが、いよいよ現実的な価格になってきました。 
詳しくは iKKAスタッフまでお気軽にご質問下さい!

滋賀県でオール電化の住まいづくりなら、iKKA/ダイコーホームへご相談ください。