監督の辻川です。
みなさまは、建築現場でよく使われる「取り合い」という言葉をご存知でしょうか。
「取り合い」とは、「異なる部材、異なる業種、異なる仕上げが接する部分の納まり(おさまり)部のこと」を指します。

例えば、壁・床・階段・巾木には取り合いが発生しています。
漆喰塗りの壁は、左官職人さんが施工をし、床や階段は大工さんが施工をします。さらに巾木は内装屋さんが施工します。
ここで考える必要があるのが「取り合い」です。 異なる部材や異なる職人さんの境いをどのように作るのが良いのかを考える必要があります。
隙間やつなぎ目をどう処理するのか。
どう作ると美しく仕上がるのか。
このような事を“取り合いを考える”と言います。 現場監督は、工事をスムーズに進行させるだけでなく、この様に美しくなる「取り合い」を考えています。

例えば、床材と換気ガラリを組み合わせる事には取り合いが発生します。
ここをどう納めると綺麗に見えるのか?に正解はありませんが、今回は平行と角を合わせる事で、スッキリと収めました。

真鍮見切りと床材の幅を合わせる。 厚みや幅等の大きさはバラバラですが、1つに合わせる事で1本のラインとしました。これも取り合いです。
私が監督として大切にしているのは、
設計士が住まい手の想いを形にした図面から、細部の取り合いを検討し、より美しく仕上げる事です。完成したお家を見るとすっきりと見える。これはしっかりと取り合いを考えて仕上げているからだと思います。
モノをつくると言う事はやはり、こう云う事が大事だと思います。
このご時世AIを使えば、あっという間に見栄えのするお家の写真をつくる事は可能だと思います。
ですがモノづくりとは、取り合いを考えたり、職人さんが施工をすることで、少しづつ出来上がるものです。
そこには、なぜそれを選んだのか?何故そのように作ったのか?と云う人と人の対話があります。私は、お家づくりは、人と人の想いが詰まったものであってほしいと願っています。
これからも、皆で協力してお家づくりに取り組んでいきたいと思います。




