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スタッフブログ

人の心を打つ灯りの魅力を伝えるために大切なこと

こんにちは。iKKAの高田です。

今年も残りわずかとなりました。
この時期は様々な場所でイルミネーションが点灯され、街が華やいで見えますね。

先日、神戸ルミナリエへ行ってきました。

神戸ルミナリエは復興を祈念して明かりを灯そうと始まった光の祭典で
今まで多くの人に希望の光を届けてきました。

始まった経緯は以前から知っていましたが、
実際に触れることで、今回初めて知ることも多くありました。

ルミナリエは鎮魂や復興の思いを込めるため、
数年前まで温かみのある光が表現できる
白熱電球を作品の大半に用いられていたそうです。

ただ、現在では電力会社からの節電要請や省エネ志向から
全ての作品にLED電球が使用されています。

そういった時代の流れの中でも、
光の温かみやぬくもりを表現するため、
イタリアから発色の良いLED電球を取り寄せるほどです。
こだわりをもって照明と向き合っているように感じました。

また正面から見た時に光のトンネルに見えるよう、
アーチの間隔が調整され、見え方にも細かい設計がされていることにも驚きました。

私たちiKKAでもお家づくりの照明計画を行う際、
どういった用途に使う照明なのか、どのように配灯するのか寸法などを検討していきます。

最近、読みました『庭と住まいの照明手帖』の中にこんな言葉がありました。

夜の現場に答えがある

「現場」というと聞き慣れないかもしれませんが、
この本は設計者向けに書かれたもので、
ここで言う現場とは、実際に工事が行われている場所、建築中のお家のことを指します。
つまり、紙に書かれた図面を見るだけで話しをするのではなく、
工事を行っている場所に行って実際に目で見て灯りを体験しましょうという事です。

今回のルミナリエでの体験もそうでしたが、
完成したお家の夜の姿を見に行くことが大切だと改めて感じました。

夜の時間帯に足を運び、
自分の目で見て感じた明るさの基準をしっかりと持つことが
今後の照明計画に活かされていくのだと思います。

ここで一つ質問です。
みなさんのお部屋の照明はどんなものですか?

おそらく、天井照明の方が多いのではないでしょうか。
1部屋に1つのシーリングライト。
住宅で良く聞く言葉です。

この白くて明るい光という照明方法は、今までの暮らしの中にあった間違いのない明るさです。
幾度となく体験してきた灯りだと思います。

ただ、この方法だと用途や大きさに関係なく、
どの部屋も均一な明るさとなり、人の心を打つ灯りとは異なるように思います。

iKKAでは、無垢の木と人に寄り添う温かみのある照明を
空間と共にご提案をしています。

今までの現状維持の照明に囚われず、
照明の魅力をしっかりと理解を深める事で、
ルミナリエの光と同じように人の心を打つ灯りをしっかりと伝えていきたいと思います。