
iKKAのみなさま
ご無沙汰しております。まずは、3ヶ月目のお手紙が、約6ヶ月後のお手紙となり申し訳ありません。
新居に本格的に引っ越して半年ですが、もう何年も住んでいるかのような心地よさです。
朝起きると、リビングの大きな窓のカーテンを開ける事から始まり、最近では日の入りがゆっくりになってきており、時折窓を開けると虫の声が聞こえ、季節の移ろいを感じ、長い夏が終わって短い秋の到来と迫りくる冬を思わせる冷たい風を感じることが増えてきました。
薪ストーブの火入れをして、いよいよ冬への準備が始まりました。

はじめにiKKAのお家に興味を持ったのは、「構造」「性能」「意匠(機能美)」というコンセプトでした。
まず住むにあたっては、構造は何より大切なのは言うまでもなく、性能もエネルギー問題として快適に住むにしても大切であり、これらを満足してから意匠(機能美)という考えは、思うところとぴったりでした。
見学させていただいたお家は、木材をはじめとした素材の良さと周囲の環境を上手く取り入れており、随所に施主さんのこだわりを感じました。

土地に時間がかかり、気持ち的にはしんどい時期もありましたが、実際には家づくりは楽しいものでした。家づくりが始まると全体的なコンセプトを決めて、辻川さんと梅影さんにはたくさん打合せをしていただき、こちらの無理な要望もたくさん叶えていただき、その中でハッキリと良し悪しを教えてくださったため、とことん突き詰めて充実した打合せができ、大変感謝しています。
そのおかげでこだわりをたっぷり詰め込んだ素敵なお家になりました。
時にバッサリと言っていただいていなかったらどうなっていたことか。(笑)友人にもとても好評なお家ですが、そうでなくとも他の人の評価を気にせず、自分達が良いと思えるお家になったと感じています。

家づくりをしていく中で、分かりやすいカッコ良さだけでなく、自然や素材、経年変化を楽しむといった本質的な良さに気付くことが出来たと思います。
それは日々の生活にも表れていて、庭の芝の手入れをしたり、草引きをすることが日課となり、一見不便なことが逆に贅沢なように感じています。
今後も便利になっていく世の中で、このような自然との触れ合いや、一定の不便さがむしろ必要になってくると思います。

BtoCの家づくりは何かと大変なことも多いかと思いますが、iKKAのお家の構造と性能を軸とした自然や素材を活かした本質的な良さは、今後より一層際立ってくると思います。
その良さに気付かせていただいた者として、まだ気づいていない方にも是非広がっていけばいいなと思っています。
最後になりましたが、辻川さん、梅影さん、坂田さんをはじめとして家づくりに関わっていただいたiKKAのみなさまに感謝しています。本当に良いお家を建てていただきました。
今後とも長いお付き合いになりますが、ふらっと寄ってもらえればと思います。冬になりましたら、ぜひ、薪を焚べに来てください。
時節柄ご自愛いただき、楽しくお家づくりをして下さい。ファンの一人として応援しています。