高台から公園の緑をのぞむ、延床面積27坪のコンパクトなお住まいです。
自然とのつながりを大切にし、吹抜けのある現代の暮らしの中に、畳リビングのあるどこかほっとする懐かしさを感じるお家です。
6帖ほどの畳リビングは、軒のある縁側へとつながり、内と外を曖昧にするこの空間が、自然を暮らしの一部へと近づけます。
四季で姿を変えるマルバノキ、実のなるブルーベリー、公園の鳥の声、刻刻と変わる光の道筋。
27坪のお家の中で、自然とつながる暮らしを愉しむ、豊かなお家ができあがりました。
| 種別 | 木造2階建て |
|---|---|
| 場所 | 滋賀県大津市 |
| 敷地面積 | 154.72㎡（46.80坪） |
| 延べ床面積 | 92.12㎡（27.87坪） |
| 家族構成 | ご夫婦＋お子さま |
| 耐震性能 | 耐震等級3相当 |
| 断熱工法 | W断熱工法（外断熱+内断熱） |
吹き抜けのLDKは、光が集まる東側の窓辺に配置。高窓はお家の奥まで光を届けます。
ヒアリング当初は、リビングとは別に畳スペースを、というお話でした。しかし、敷地の建蔽率が厳しいお土地。それでも書斎やランドリースペースはきちんと設けたい。お家にいる時間は「ゆったりと過ごしたい」という住まい手の想いもあり、畳のリビングとすることで想いが一致しました。
造作のローソファは、畳リビングと一体となり、すっきりとした印象になります。造作家具は、無駄なスペースが生まれないため、空間を有効的に使えます。
ふと目をやると、窓の外の緑が心地よさを感じさせてくれます。室内の目隠しにもなる常緑ヤマボウシは、春には花を、秋には紅葉し、季節の変化に気づかせてくれます。
大きな開口からは、人の視線を遮りつつも、豊かな自然を内へと取り込みます。縁側の先にはジューンベリーやブルーベリーを植え、実のなる季節には収穫を楽しみます。
1階には書斎を設け、趣味や仕事に集中できるお部屋に。
LDKのそばには、デスクスペースを設けています。階段下や2階の吹抜けに配置し、家族の声が届きます。
しっかり周りを遮断したいのか、少し籠もりたい程度なのか。使い方によって、空間の在り方も変化します。
光が柔らかく満ちる吹き抜けの窓。葉の落ちる冬には琵琶湖への景色が望め、季節によって変化する窓の外の景色は魅力的です。
吹き抜けから降りてくる光は、キッチンを柔らかく包み込みます。
キッチン、浴室、室内干しスペースなどの水回りを集約することで忙しい共働き夫婦に優しいスムーズな家事動線に。
緑の豊かさを生かし、光の取り入れ方を大切に考えた「椛の家」。
コンパクトだからこそ、隅々までこだわり、住まい手にとっての心地のよい暮らしがカタチになりました。