京都の街なかで、奥に細長いお土地に建つ「徳善(とくぜん)の家」。
ロフトまで続く高い勾配天井と、光を受け取る窓の配置により、
明るく広がりを感じるリビング空間に。
お料理好きのご夫婦がこだわったキッチン周りの造作は、使い勝手良く、
愛着がもてる素材を一つずつ丁寧に選んでいきました。
隠し部屋のような畳のロフト空間は、みんなで映画鑑賞をしたり、おもちゃを広げて遊べるスペースに。
それぞれの居場所が心地よく、自然と家族みんなが繋がっている、そんなお家が完成しました。
| 種別 | 木造2階+ロフト |
|---|---|
| 場所 | 京都府京都市 |
| 敷地面積 | 115.47㎡（約34.93坪） |
| 延べ床面積 | 86.76㎡（26.24坪） |
| 家族構成 | ご夫婦＋お子さま2人＋愛犬1匹 |
| 耐震性能 | 耐震等級3相当 |
| 断熱工法 | W断熱工法（外断熱+内断熱） |
| 断熱性能 | UA値 0.42W/(㎡・K） |
| 気密性能 | C値 0.29㎠/㎡ |
住まい手の暮らしに合わせた造作家具をたくさん設えた「徳善の家」。造り付け収納や壁面収納を各所につくることで、コンパクトな空間も有効活用でき、すっきりとした統一感も生まれてくれます。
リビングは、隣家の間から差し込む光を室内に取り込める2階に。勾配天井にそって光がロフトまで柔らかく広がります。
リビングに居ると、キッチンでお料理をしている家族の様子やお子さまがロフトで遊んでいる様子が感じられます。別々のことをしていても、自然とみんなが繋がる空間に。
キッチンの背面には天井までたっぷりと収納できる収納棚をつくり、生活感を隠しながらも使い勝手良く動けるように。リビングまで視線が通るので、お料理をしながらも家族の様子が伝わります。
ラワン材の収納棚やステンレスのキッチン、すっきりとしたタイルを組み合わせ、色々な素材感を愉しめるキッチン空間。ステンレスのフライパン、木のまな板など、様々なキッチンツールを並べても、空間に馴染みます。
キッチンの対面に設けた造作のカウンター。お料理の盛り付けをしたり、お子さまと一緒にお菓子作りをしたり、植物のお手入れをしたり、色々なシーンで活躍します。
キッチンの突き当りは、少し籠れる書斎スペース。リビングの方へぐるりと周れる回遊動線で、お子さまや愛犬もぐるぐると周れる楽しい動線に。また、上を見上げると、ロフト空間と繋がり、家族の声や様子が伝わります。
階段下を上手く活用した日用品を収納できるニッチ。扉付の収納場所には掃除機を、一番下の大きなくぼみは愛犬のベッドスペース、高さの低いくぼみはルンバのお家となりました。
階段を登ると、お子さまの遊び場となる畳床のロフト空間が広がります。お子さまが小さい間は天井までネットを付ける予定です。壁にプロジェクターを映し、みんなで映画鑑賞を愉しむことも。
ワンちゃんや小さなお子さまの為に、階段の手前には木の扉を製作しました。開けていても閉めていてもすっきりと収まるつくりに。
お料理をしているとき、ふと目をやると、お気に入りの雑貨や小物に癒されたり、大切に育てている植物に新芽が出てきているのを発見したり。心が和やかになるような、そんな瞬間も大切に考えました。
