躯体内結露対策
躯体内結露とは?
躯体内結露(くたいないけつろ)とは別名、内部結露とも呼ばれ、木造住宅にとっては水漏れや雨漏りなどと変らぬ大敵の一つです。
躯体内結露とは言葉の通り、躯体内つまり壁の中でおこる結露のことを言います。
あまり聞きなれない言葉の為、住宅業界に携わる者ですら軽く見がちなのですが、これこそが高気密・高断熱住宅にとっては深刻な問題であり、今後は必ず問題視されるだろう課題の一つです。
表面結露
冬場に窓ガラスにつく水滴が表面結露です。
外の冷たい空気と中の暖かい空気が交わる窓の表面の温度差によって発生します。常に結露が起きている箇所は湿度が高く、カビやダニを発生させる原因となります。
躯体内(内部)結露
建物の壁の中で起こる結露のこと。
表面からは見えないため気付きにくく、壁内なので乾きにくい。構造材を腐らせ地震に弱い家になり、壁内に発生したカビによって健康を害する原因になります。
高気密・高断熱住宅の弱点は「結露」
北海道での過ち
以前より寒さの厳しい北海道では冬をより快適に過ごす為、住宅メーカーはグラスウールなどの綿状断熱材を50mm→75mm→100mmへと、どんどんと厚くし、厚みを競い合いました。
また150mmの断熱材を機械でプレスし105mmの壁の中に使用した新工法なども現れ脚光を浴びました。
しかし数年がたった後、これらの工法に思わぬ悲劇が襲いました。土台や柱、屋根下地などの構造材が腐り始めたのです。
調査の結果、これらを腐らせたのは雨漏れや水漏れではなく、結露(水蒸気)が原因だったのです。
綿状断熱材が厚くなったことで壁の中の隙間がなくなり、気密化された事で結露した水蒸気が行き場をなくしました。
従来の建物は隙間風の入るような構造であった為、躯体内結露が起こっていても、自然乾燥されてきたと考えられるのですが、これらの建物は中気密住宅と呼ばれるある一定の気密性を誇っていた為、水蒸気の逃げ場がなかったことが原因であったと考えられています。
高気密・高断熱住宅であるからこそ、
今まで以上に結露の予防・対策をすることが大切です。
iKKAの躯体内結露対策
iKKAでは、湿気が溜まらない構造で結露対策を行っています。内外の断熱材の性能バランス、壁の内部構造によっても躯体内結露が発生してしまうため、しっかりとした検討が必要な仕組みです。
また、結露は温度差の大きい空気がぶつかる部分で発生します。
一般的な内断熱の住宅は、断熱材の無い柱は外気温、室温両方の影響を受ける為、柱周りに結露が発生しやすくなりますが、iKKAのW断熱工法は二重の断熱材で温度差がぶつかるのを防ぎます。
- 1
湿気が溜まらない構造
- 2
W断熱により温度差を軽減
iKKA
対策をしていない家
さらに安心の結露対策
外壁通気工法
壁の中に空気が流れる通気層を作ることで、壁の中で発生した水蒸気を屋根から逃がすことが出来る仕組みを採用しています。