「脇本陣奥谷」を訪れ、歴史に触れてきました。

こんにちは、iKKAの髙橋です。

最近は早朝や夜になると、ひんやりとした寒さになってきましたね。

体温調節が難しいですが、みなさま体調には気を付けてお過ごしください。



さて、以前のお話になりますが

長野県にある、妻籠宿という宿場町へ訪れました。
妻籠宿(つまごじゅく)とは、江戸と京を結ぶ中山道69次のうち

江戸から数えて42番目の宿場町で中山道と伊那街道が交差する

交通の要所として江戸時代に賑わいをみせていた場所のことです。

日本で初めて古い町並みを保存する活動をされ

国の重要伝統的建造物保存地区に選定、郷土環境保全地域の指定も受けているそうです。

妻籠宿から馬籠峠へ向かう道はひっそりとした趣のある道となっています。

町並みの中は古い建物が残され、現在でも江戸時代の民家も残っていたりします。
写真出展:http://www.town.nagiso.nagano.jp/kankou/midokoro/tsumago/midokoro_15.html

その妻籠宿にある観光名所の一つとして有名な「脇本陣奥谷」に訪れました。

本陣と脇本陣とがあり、主に大名や幕府の役人たちが宿泊するために

設けられた施設で、本陣だけに宿泊できないときに、予備にあてた宿舎が脇本陣です。

「奥谷」とは屋号のことだそうです。


また脇本陣奥谷には150年以上の木曽檜がふんだんに使用されており

建物に入った瞬間、重厚感や趣きを感じられました。

黒色の壁や天井で家の中は薄暗く感じるな、とも思いました。

お話を伺うと、囲炉裏から出る煙の煤(すす)で黒く色がついているのだとか。

煙でいぶされることで、檜の防腐・防虫効果が高まります。

昔からの経験を活かしたこの方法は近年科学的にも効果が指摘されているそうです。

そして、その上から毎日のようにお米のとぎ汁で磨かれた柱や梁はツヤが増して

「経年美」が感じられました。

脇本陣奥谷は明治10年に建替えられているようですが

100年以上の積み重ねはこうも影響するのだと少し驚きました。


脇本陣奥谷の見せ場である囲炉裏に差し込む斜光。

建物上部にある格子窓からの太陽の光が囲炉裏の煙と乱反射して筋状の模様が

建物に差し込むのですが、その様子がとても神々しく、美しいのです。

常に見られるのものではないそうで、冬至の時期が来ると日射は高度が低くなるため

囲炉裏まで冬の太陽の光が差し込み幾筋もの光芒が見れます。


江戸期に考えられた自然エネルギーを使った建築の考え方

また、庭のような見せ場以外の場所でもお迎えするという「おもてなし」の

心が見て感じ取ることができ、感銘を受けました。


ひんやりとした冬の朝に囲炉裏に集まる宿泊客を光が明るく優しく包み込む。

情趣を感じます。



江戸期や明治期では、住み心地よりおもてなしが重視されていた時代。

今一度おもてなしの心を学ぶ良い機会になりました。


今後も機会を作って、歴史的な建物に触れていき

その建物が持つ魅力な部分を吸収していきたいと思います。