どこでも誰でもすぐ住むことができる家とは

こんにちは、iKKAの小林です。

過ごしやすい季節がやってきましたね。
台風はできれば少ないほうがいいですが、
四季のある日本の良さを感じる日々です。

秋といえば、
食欲の秋、スポーツの秋など
いろいろありますが、
僕の中では「読書の秋」のイメージがあります。

最近読んで興味深かったのは
「住宅特集」という建築雑誌に取り上げられていた
「移動可能な住宅のこれから」という記事です。
住宅というと
土地に定住する「不動産」というイメージがありますが、
自由に移動できる「可動産」という考え方もあります。

可動産として最近注目されているのが、
キャンプメーカーのスノーピークと
建築家の隈研吾さんが共同開発した
「住箱(じゅうばこ)」というものです。
室内は木に包まれた優しい雰囲気で、
窓からの景色も抜群です。
ただ一つ大きな特異な点として、
建物にタイヤが着いています。


建築基準法では
建築物とは「土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの」と
されています。

「可動産」は
車で牽引して移動できることで、
建築基準法や土地から解放されて、
建築の置かれる場所と時間を自由に選ぶことができるという考え方です。

実際に
「住箱」に宿泊してみると、
快適性もしっかりと設計されていました。
壁の内部には断熱材が入っており、
雪山などでも過ごすことができるようになっています。
「可動産」に生活のしやすさが確保されてくると、
最近の時代の流れとして、
リモートワークやテレワークといった
場所に縛られない働き方、
ライフスタイルにも合ってくるように思っています。

「可動産」の試みは広がってきていて、
震災時などにつかえる居住性の高い
『テントシステム』といった仮設的なものから、

物を運ぶために使われている
「コンテナ」を積み重ねることで
独立した1棟、1客室のホテルとしての
利用も始まっています。

そして、
可動産のテーマとして
「規格化」があげられると思います。

どこでも誰でもすぐ住むことができる家。
震災や緊急時に求められる大切な部分です。

「可動産」を考えていくことで
同時に「土地に定着することの良さ」も
見えてくるのではないかと思っています。

その場所に住み続ける人のための家。
住む人の「想い」や「こだわり」を
一つひとつかたちにしていく。

「規格化」とは真逆の考え方にも思えますが、
どちらも「安心」という大きなテーマは
共通しているように思います。

これからの住宅を考えるときの
ひとつのキーワードとして
引き続き「可動産」にも注目してみたいと思っています。