旧三井家下鴨別邸を見学して

こんにちは。

iKKAの野村です。

6月も半ばを過ぎましたね。

未だに関西での梅雨入り情報は聞いていないですが、過去の梅雨入りの情報を見ていると、

6月末になる年もあるようです。

梅雨明けも遅ければ7月末になることも。

ジメジメした日が続く梅雨、できれば早く終わってほしものですね。


さて、元気に咲く紫陽花を目にする機会が増えてきたこの時期に、先日の休みを利用して、

京都の下鴨神社の南に建つ、旧三井家下鴨別邸という建物を見学してきました。

この建物は江戸時代の豪商であり、日本三大財閥の一つである三井財閥で旧三井家の

10代目当主によって建築されたそうです。

建築に際しては明治13年に建てられた三井家の木屋町別邸を主屋として移築された後に

玄関棟、茶室などを増築して、大正14年に完成しました。

現在の旧邸では主屋、玄関棟、茶室が現存しており、今回見学できたのは1階のみでした。

茶室や2階主屋、3階望楼は通常非公開とのことで見学ができず残念でした。

全体の造りとしては派手な装飾や色使いもなく、床の間や障子、欄間部分の意匠は

曲線がなくシンプルで、全体的に簡素にまとめられているように感じました。

また、1階の主屋は南側の庭園に面しており、縁側を挟んで室内と一体となった

開放的な空間が広がっていました。

庭園に面した障子には紙の代わりに「大正硝子」という大正時代のガラスが入っていて、

ガラス面の不規則な波によって光の屈折が生じ、ガラス越しに見える景色が歪んで

何とも言えないレトロな雰囲気がとても面白かったです。

その他にも玄関や洗面所、天井などの所々に細かい工夫や細工がされていたので

ゆっくり見学しながら楽しめました。

木々に囲まれ、鴨川と高野川に挟まれている敷地で、蒸し暑さを忘れるぐらい

気持ちいい風が抜けていたことで居心地の良さを感じられたこともゆっくりできた

要因かなと思います。

近代和風建築と言われているこの邸宅、日差しや雨水を避けるために伸びた軒先、

障子の鴨居や欄間の低さなど、日本の気候風土に合わせた造りを感じることができました。

その中にも遊び心といいますか、建て主のこだわりも見ることができました。

私たちが携わらせていただいているお家作りに取り入れていることの良さや大切さを

再認識する貴重な体験ができました。

これからも体験したことはお家作りに活かせるように、取り組んでいきます。

建物内は撮影禁止でしたので、庭園から建物の写真を。